“ドラ党”ミュージシャンが夢の対談 2人が期待を寄せる「期待の若手」は…

「KEYTALK」のドラマー・八木優樹氏【写真:岩本健吾】
「KEYTALK」のドラマー・八木優樹氏【写真:岩本健吾】

マエカワが明かす驚きのドラゴンズ秘話、1999年優勝の瞬間に…

――マエカワさんには、ドラゴンズと音楽を繋ぐとっておきのエピソードがあると聞きます。

マエカワ「そうそう、1999年の優勝の時の話ね。あの時、神宮でのヤクルト戦で優勝が決まりそうだからって当日のチケットを買おうと思ったんだけど、寝坊して取り損なってね。しょうがないから近くの居酒屋で友達と飲んでて、優勝が決まる瞬間に神宮に向かったの。そしたら、向こうの方で派手な服を着たオジサンが中日ファンに囲まれて写真撮ったりしててね。優勝ともなるとこういう愉快なオジサンが出てくるんだよなあ……と思ってよく見たら(忌野)清志郎さんだったの(笑)」

八木「うわっ!」

マエカワ「俺もまさに『うわっ!』となって(笑)。清志郎さんとはその2年前ぐらいにお会いしていて、中日の話もしたことがあったんだけど、『清志郎さん!』って声かけられるような仲でもなかったし、俺のこと憶えてるかなあと思って近づいてったら、マネージャーさんが覚えてくれてね。

 それで清志郎さんと『良かった! おめでとう!』って握手したんだけど、そのあと清志郎さんが『俺が今からどこへいくか知ってるか?』って。まぁ見当もつかないから『いやあ、どこですか?』って返したら、『赤坂に祝勝会に行くんだよ』ってタクシー乗って去ってたの。それがスゲェかっこよくてさ」

――颯爽と去っていったんですね(笑)。

マエカワ「優勝の瞬間に会えてうれしかったし、そこで清志郎さんと握手できたのはホントうれしかったね。そもそも清志郎さんもさ、東京生まれの中日ファンだよね。ずいぶん前の「ロッキンオンジャパン」の表紙でさ、中日のユニフォームを着てたのがあってね(94年8月号)。「23」番の、当時は川又選手が着ていた背番号のユニフォーム着てたんだけど、地元が近いっていうことで川又さん本人からプレゼントしてもらって、そっから中日ファンになったんだって」

八木「そうだったんですね」

マエカワ「川又さんは清志郎さんのライブをよく観に来ていたらしくて、ギターの三宅伸治さんともそこで知り合って、三宅さんが名古屋でライヴやる時も観に来てくれたらしいのね。それで去年、三宅さんとオーバーオールズっていうバンドを一緒にやらせてもらったんだけど、名古屋でやるってことで川又さんが観に来てくれるっていう話だったの。会えたらうれしなあ、と思ったんだけど、ちょっと急用が入ってしまったらしくてね」

八木「残念でしたね。けど、すごくいい話です」

――KEYTALKは中日の選手との繋がりはありますか?

八木「名古屋のラジオ番組に出させていただいた時に、山本昌さん、山崎武司さん、井上一樹さんとお話をさせていただいたことがあって」

マエカワ「それすごいな! 東海ラジオ?」

八木「僕を含め4人がゲストで来るっていう。僕はその中でミュージシャン代表のドラゴンズファンとして呼んでいただいて。まさに、僕が野球を見はじめた時のドラゴンズの選手だったので、うれしかったですね。バンドやってて一番うれしかった(笑)」

マエカワ「だよね! 話聞いてるだけで鳥肌立ってくるわ。オレもね、バンドでデビューしてから、いつかそういう日がないかないかって思ってるんだけど、ないんだよね(笑)。一番の目標は、中日が優勝した翌日の新聞に著名人の『おめでとう』コメントが載るじゃない? あれに出たいっていのが夢なんだけどね。八木くんならありそうじゃない」

八木「まあ、そこまでは。あんまり仲良くなりすぎると言えなくなることもあるので(笑)」

マエカワ「ファン心理だね(笑)」

〇グレートマエカワ
今年で結成29年を迎える名古屋出身のバンド、フラワーカンパニーズのベーシスト。年間100本近いライヴを全国津々浦々で展開し、毎年地球1周分の距離を機材車で移動。屈強のライヴバンドとしてその名を轟かせている。2017年夏には新レーベル、チキン・スキン・レコードを立ち上げ、16thアルバム『ROLL ON 48』を発表している。 
http://flowercompanyz.com

〇八木優樹
ダンス・ミュージック、ロック、ジャズなどあらゆるサウンドをフュージョンさせ、テクニカルながらキャッチーなサウンドとメロディーで魅了する4人組、KEYTALKのドラマー。3月7日には通算5枚目となるアルバム『Rainbow』を発表したばかり。9月8日にはKEYTALK史上で最大規模となるワンマン公演が、幕張メッセで開催される。 

http://keytalkweb.com
https://twitter.com/mr_2base

(Full-Count編集部)

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