初HRに興奮の大谷、抱きつかれた同僚は“塩対応”断念「彼は巨漢だからね…」

大谷はもっと“放置”されるはずだったが…

 両手でハイタッチのジェスチャーを続けた大谷だが、誰も反応しない。たまりかねた二刀流の男が抱きついたのは、左内転筋の張りでDL入りしているイアン・キンズラー内野手だった。

「最高のサイレント・トリートメントだったよ。でも、長続きしなかったんだ。自分はとにかく下を向いていた。なるべく彼を見ないようにしていたんだよ。しかし、彼があまりに興奮していてね。ハイファイブの準備万端だったんだよ」

 キンズラーは嬉しそうに明かした。メジャー球団では記念のホームランを放った同僚をあえて無視し、時間差で祝福する「サイレント・トリートメント」という流儀がある。 2012年にカージナルスからエンゼルスに移籍したメジャー通算615本塁打の主砲アルバート・プホルス内野手が5月6日、移籍後初本塁打を打った時には、なんとダグアウトが空になった。プホルスがチームメートを探しにベンチ裏に疾走するという愉快な一幕もあった。

 今回、大谷も本当はもっと放置されるはずだったという。チームメイトたちは一人で大喜びする大谷の様子をもっと堪能するはずだったが、思い切り抱きつかれたキンズラーは思わず爆笑。荒々しくルーキーを抱きしめた。するとダグアウトで“祝祭”はスタート。大谷はもみくしゃに祝福された。2014年以来のプレーオフ進出を目指すエンゼルスの一体感が表現されていた。

キンズラー「幸せな時間だった」

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