OP戦“不振”の質問に「馬鹿げている!」 大谷翔平を支える最高の同僚たち

「質問は馬鹿げてる!」、厳しい口調となったキンズラー

「2つ目の質問は完全に馬鹿げている! 新しい国、リーグにきた選手がスプリングトレーニングを過ごす。シーズンに向けた練習をしている。バッティング、ピッチング、彼には色々あるんだ。チームとして彼が早くも成功できたことが嬉しいよ。あまりに不要でネガティブなコメントが彼に対しては出ていた。彼には自分の力を証明するチャンスがやってきたんだ。見ていて楽しいよ」

 そう厳しい口調でまくしたてた。大谷は極度に乾燥したアリゾナ州テンピでのスプリングトレーニングで、投打に様々な修正を施した。試行錯誤の間、オープン戦の成績は防御率27.00、打率.125と期待のスーパースターらしからぬ数字だった。

 その結果、米メディアは開幕前に厳しい論調で書き立てた。マイナーで開幕を迎えるべき、という記事まで出た。そんな地元メディアに対して、オールスター出場4度の実力者は断固たる姿勢を示し、大谷の開幕1週間での大ブレークに溜飲を下げていた様子だった。

 35歳のキンズラーは一回り年下のルーキーがすっかりお気に入りのようだ。インディアンス戦の大谷のメジャー初本塁打のハイライトでは“バイプレイヤー”として輝いた。

 メジャー球団では、記念のホームランを放った同僚をあえて最初に無視し、その後、時間差で手荒く祝福する「サイレント・トリートメント」という流儀がある。インディアンス戦では、ハイテンションでダグアウトに戻ってきた大谷は誰にも相手にされず、キョロキョロしながらエアーハイタッチ。周囲の祝福を待ったが、誰もしてくれない。そして、たまりかねて抱きついた相手がキンズラーだった。

「サイレント・トリートメント」では必死の“抵抗”も…「幸せな時間だった」

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