前田健太、自身最短タイKOで初黒星 自身の失策悔やむ「焦ってしまった」

今季初黒星を喫したドジャース・前田健太【写真:Getty Images】
今季初黒星を喫したドジャース・前田健太【写真:Getty Images】

2回2/3を5失点でKO「防げた点がたくさんあった」「もったいない」

 ドジャースの前田健太投手は13日(日本時間14日)、本拠地でのダイヤモンドバックス戦に先発し、3回途中5安打5失点(自責2)の乱調で今季初黒星を喫した。同点の3回に自身の失策から失点を重ねてKO。ドジャースは7-8で敗れた。前田は試合後、失策について「焦ってしまった」と悔やんだ。

 初回にデスカルソに先制タイムリーを浴びた前田だが、続くオーウィングスをダブルプレーに打ち取って最少失点で切り抜ける。その裏にドジャースが同点に追いつき、前田は2回は3者凡退の好投。流れを引き寄せたかに見せた。

 しかし、1つのプレーから状況が変わってしまう。3回先頭のピッチャー・グリンキーに四球を与え、ペラルタはセンター前ヒットで無死一、二塁に。ここでマルテの投ゴロを処理したが、二塁への送球が逸れ、失策で無死満塁としてしまった。1死となってから、デスカルソの打席で暴投と捕逸。2点を勝ち越されると、デスカルソの犠飛、ダイソンの適時二塁打で5失点となり、KOとなった。

 試合後、失策について聞かれた前田は「ちょっと焦ってしまったのもあると思う」と振り返った。「もったいなかったですね、特に3回は。フォアボールだったりエラーだったり、防げた点がたくさんあったので」と話し、「状態自体はそんなに良くなかったですけど、何とか初回も粘れましたし、ちょっと自分のリズムを自分で崩してしまった。打たれる以外のところでミスをして得点につながってしまったので、もったいない点でしたね」と悔やんだ。

 7日(同8日)に救援で登板したため、先発としては今季初登板の3月31日(同4日)から約2週間の間隔があいた。「それはもちろん難しいですね。特に開幕したばかりでまだ1試合しか投げていなかったので、約2週間あいてしまいましたし、試合への入り方、そこがちょっとうまくできなかったので、間があく難しさはすごく感じましたね」。難しい状況での登板で、状態も決して良くなかっただけに、ミスは大きく響いた。

「自分のミスが一番ですかね。そんなに打たれて得点を重ねられたわけじゃないので、自分のミスがなければ状況はまったく変わっていたと思うので。そのへんはもったいない点が今日は多すぎたのかなと思いました」

 2回2/3での降板は2016年10月2日のジャイアンツ戦と並ぶ自身最短タイ。ミスは取り返せないだけに、切り替えて次に向かうしかない。

(盆子原浩二 / Koji Bonkobara)

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