平成ベストナインを選ぶ 優秀で個性的な遊撃手、NO1は松井稼頭央?

坂本は攻守両面でリーグ屈指の存在に

◯中島宏之(裕之)(平成13年~ 西武、米マイナー、オリックス) 遊撃1166試合出場
通算成績 1697安打189本882点143盗 打率.296
最多安打1回、最高出塁率2回、ベストナイン4回、ゴールデングラブ3回

 西武時代は打てる遊撃手の代表格として活躍。5年連続を含む6度の3割をマーク。アメリカではMLB昇格を果たせず。帰国後はオリックスで主として一塁、三塁を守る。

◯鳥谷敬(平成16年~ 阪神)遊撃1745試合出場
通算成績 2021安打137本798点129盗 打率.282
最高出塁率1回、ベストナイン6回、ゴールデングラブ4回

 2年目から正遊撃手に。守備範囲の広い俊敏な守備と、広角打法、出塁率の高さで貢献。NPB史上2位の1907試合連続出場を継続中。平成29年から三塁手、平成30年は二塁手。

◯坂本勇人(平成19年~ 巨人)遊撃1411試合出場
通算成績 1578安打165本648点139盗 打率.287
首位打者1回、最多安打1回、最高出塁率1回、ベストナイン3回、ゴールデングラブ2回

 プロ入り2年目に正遊撃手となり、長打もある勝負強い打撃と、安定感のある守備でリーグ屈指の存在に。平成28年、セ初の遊撃手での首位打者に。20代で1500安打をクリア、2000本、2500本の期待もかかる。

◯大引啓次(平成19年~ 日本ハム、オリックス、ヤクルト)遊撃1151試合出場
通算成績 937安打42本328点66盗 打率.249

 法政大時代から好守強打の遊撃手として知られる。プロ入り後は守備のスペシャリストとして広い守備範囲と失策の少ない堅実なフィールディングで活躍中。

 上記以外に平成になって700試合以上遊撃を守った選手は9人いる。※は現役。成績は平成以降の通算成績。

小川博文 992試合(1406安打100本597点64盗 打率.266)
池山隆寛 919試合(1245安打254本755点90盗 打率.267)
梵英心 853試合(990安打74本357点135盗 打率.264)
今宮健太 837試合(700安打42本267点58盗 打率.244)※
塩崎真 777試合(820安打35本261点47盗 打率.258)
鳥越裕介 774試合(504安打21本164点49盗 打率.226)
浜名千広 749試合(811安打32本271点112盗 打率.245)
西岡剛 732試合(1189安打61本383点196盗 打率.289)※
吉田剛 712試合(473安打18本166点115盗 打率.246)

 強打者あり、つなぐ打者あり、守備の名手あり、平成時代は優秀で個性的な遊撃手をたくさん輩出している。この中からベストナインを選出するのは難しいが、3人を候補として挙げる。

1位 松井稼頭央
2位 坂本勇人
3位 井端弘和

 松井は西武時代の攻守にわたる活躍が光る。イチロー移籍後の実績では圧倒的。MLB移籍のブランクはあるが、MVP受賞が大きい。坂本は巨人の不動の遊撃手。攻守にわたってチームを牽引している。平成の遊撃手で唯一の首位打者でもある。井端は「アライバコンビ」として強い時代の中日の中心選手。NPB史上屈指の守備範囲を誇った併殺マシンだった。

 若手では今宮健太が成長著しいが、彼は次の時代の名手になるだろう。読者各位の評価はいかがだろうか。

【表】02年には圧巻の成績でトリプル3を達成! 西武・松井稼頭央のNPB通算成績一覧

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