意識してなかったサイクル安打 ホークス柳田「抜けた時に、オッと思い…」
史上65人目の偉業を達成「本当に奇跡なので怖いです」
ソフトバンクの柳田悠岐外野手が21日、敵地での日本ハム戦で史上65人目のサイクル安打を達成した。
初回の第1打席、2死走者なしから有原の内角低めのカットボールを右中間スタンド中段に叩き込む4号先制ソロを放つと、止まらない。4回の第2打席で中前打、5回1死一、二塁で迎えた第3打席には中堅フェンス直撃の適時二塁打と3打席で王手をかけた。
6回の第4打席では中前打。ラストチャンスとなった8回2死一塁で立った第5打席で、日本ハム・新垣のフォークを強振して右中間を破り、一気に三塁を陥れた。
試合後のヒーローインタビューで柳田は開口一番「本当に奇跡なので怖いです」と満面の笑みを浮かべた。「札幌ドーム、好きです。気候ですかね。わかんないですけど」という敵地での達成を喜んだ。
王手をかけてもサイクルは全く意識していなかったという。「自分のスイングをすることだけを考えていました。(右中間を)抜けた時に、オッとは思いました。一生懸命走りました」と振り返った。
ホークスでは、藤本博史打撃コーチと村松有人外野守備走塁コーチも達成しており「藤本さんにはいつも言われていたので、良かったです。偉大な先輩たちの記録を達成できたのはいい思い出」と笑う。「運が良かった。たまたまです」と強調した柳田は「今日は今日、明日は明日なので。明日また頑張ります」とサラリ。大記録の余韻に浸ることなく、次の試合を見据えた。
(石川加奈子 / Kanako Ishikawa)