またも“魔の5回”に沈んだダルビッシュ「乗り越えなければいけない問題」
5回途中KOは今季4試合中3度目で防御率6.86「完全に自分の問題」
カブスのダルビッシュ有投手は21日(日本時間22日)の敵地ロッキーズ戦で5回途中5安打4四球5失点4奪三振と乱調に終わり、2敗目を喫した。2点リードの5回に突如崩れてKO。今季、4回まで好投しながら5回に乱れてKOされたのは4試合中3度目で、試合後には「ちゃんと乗り越えていかなければいけない問題」と話した。カブスは2-5で敗れた。
カブスは初回にコントレラスの2点タイムリーで先制。ダルビッシュは4回まで主砲アレナドの1安打のみに抑えていたが、5回に崩れた。1死からトークマンに四球を与えると、2死としてからピッチャーのアンダーソンにも四球。2死一、二塁となり、ラメーヒューには左中間への適時二塁打を打たれた。
さらに、続くパーラにはセンター前へ逆転の2点タイムリーを許す。ブラックモンにこのイニング3つ目の四球を与えて2死一、二塁とし、アレナド、ストーリーに連続適時を浴びて5失点でKOされた。
ダルビッシュは試合後、ピッチャーのアンダーソンへの四球について聞かれ「ストライクを取りにもちろん行ってましたけど、外れてしまって、その後も前回と全く同じような内容だったと思います」と振り返った。今季はシーズン初登板の3月31日(同1日)敵地マーリンズ戦で3点リードの5回に3点を失い降板。13日(同14日)の本拠地ブレーブス戦も同点の5回に崩れ、一挙4失点でKOされていた。今季15失点のうち、実に12失点を5回に喫している。
またしても“魔の5回”に沈む形になった。6回2安打1失点9奪三振と好投した7日(同8日)の敵地ブルワーズ戦以外は同じようなKOが続いており、ダルビッシュ自身も「ミルウォーキー(ブルワーズ)は良いピッチングしましたけど、その前のマイアミ(マーリンズ)もこの前もブレーブスも本当に全く、最初の4イニングぐらい良くて、5回に急に……なので。これはもう完全に自分の問題でしょうし、これはちゃんと乗り越えていかなければいけない問題だと思います」と話した。
この日は94球を投げてストライクは59球。防御率は試合前の6.00からさらに悪化し、6.86となった。大型契約で加入した新天地で、ダルビッシュが苦しんでいる。
(Full-Count編集部)