中日が広島に3連勝 またモヤ3安打に森監督「期待してなかった」

勝利投手となったガルシア(手前)をねぎらう中日・森繁和監督【写真:荒川祐史】
勝利投手となったガルシア(手前)をねぎらう中日・森繁和監督【写真:荒川祐史】

ガルシアは7回を投げて10奪三振、4安打2失点の好投

 中日が3連勝を飾り、開幕カードで3連敗を喫した広島へのリベンジに成功した。22日、本拠地ナゴヤドーム。打線が3点を奪って先行すると、先発のオネルキ・ガルシア投手が7回4安打2失点と好投。リードを守り抜いての逃げ切り勝利に、森繁和監督は「ガルシアが投げていると、味方も早いうちに点を取ってくれている。リズム良く投げてくれたんで、このまま続けていってくれたらいい」と、無傷の3連勝となった助っ人左腕を称えた。

 先手を奪ったのは2回。火付け役となったのはスティーブン・モヤ外野手だった。1軍初昇格だった20日に4安打3打点、21日は決勝弾含む2安打と連日活躍中の助っ人は、2回先頭で打席に立つと3戦連続安打となる中前安打で出塁。福田の左中間を破る先制二塁打につないだ。

 3回には先頭の大島が左前安打で出塁。2死二塁から、またもモヤが左前安打を放つと、この打球をバティスタが後逸する失策を犯して、大島が一気に本塁へと生還。リードを3点に広げた。6回の第3打席にも右前安打を放ったモヤは、3戦連続のマルチ安打&打点とし、2度目の猛打賞。1軍初昇格から3試合で13打数9安打1本塁打4打点、打率.692と大活躍の助っ人に、指揮官も「ここまでの期待はしていなかった。いざ使ってみたら(この活躍)。ファームで一生懸命出て、日本の野球が少し分かったと言っていたので、その辺が良かったのかもしれないですね」と驚くばかりだった。

 ガルシアは初回に3者連続三振を奪う立ち上がりを見せると、広島打線から10個の三振を奪った。そのうち7個が田中、菊池、丸の上位打線の3人からだった。4回に2点を失ったが、失点したのはこの回だけ。7回を投げて4安打2失点の好投で3勝目を挙げた。7回無死満塁で追加点を奪えずに漂った嫌なムードを、ドラ1ルーキー鈴木博が完璧なリリーフで払拭。最後は守護神の田島が締めた。

 今季2度目のカード3連勝で、王者・広島に3連勝。森監督は「そう簡単に出来ることじゃない」とした上で「3連勝したら、この前みたいに4連敗、5連敗するし、止まった時にそれが連敗につながらないようにしないといけない。ホームでの3連勝はいいですけど、広島に行った時に1勝、なんとか勝ち越すことを考えていかないといけない」と表情を引き締めた。借金を2まで減らした中日。この3連勝をキッカケに、さらに勢いに乗っていけるか。

(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)

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