“魔の5回”で降板のダルビッシュに指揮官辛口「もっと長いイニングを期待」
今季15失点のうち12失点は5回に記録
今季4度目の先発となった21日(日本時間22日)敵地ロッキーズ戦で、またもや“魔の5回”にハマってしまったカブスのダルビッシュ有投手。4回までは1安打1四球の好投ながら、5回2死一塁からの乱調で5失点降板した右腕に、マドン監督と女房役コントレラス捕手から辛口の言葉が飛び出した。
キャンプイン直前に6年1億2600万ドル(約135億6400万円)の大型契約を結び、カブス入りした日本人右腕。オープン戦では圧倒的なピッチングを披露し、周囲は今季への期待を高まらせていた。だが、開幕を迎えると状況が一変した。
立ち上がりは圧倒的なピッチングを見せながら、5回を投げきれずに降板したのが4試合のうち3度。さらに、合計15失点のうち5回に12失点が記録されるなど、“壁”にぶち当たっている。
この日も見る見る間に失点を重ねた右腕に、5回途中で降板を告げたマドン監督は「5回はピンチを切り抜けてほしかったが、制球が狂った。特に速球の制球が悪かった」と問題点を指摘。さらに「彼にはもっと長いイニングを投げてくれることを期待している」と“苦言”を呈した。
一方で、女房役を務めたコントレラスも「4回までは信じられない投球をしていた。全ての球種をしっかりと投げ切れていたし、相手打者を惑わせていた」と称える一方で、5回については「2死をとってから安心してしまったように見えた」とやや辛口の発言をした。
両者がこう言うのも、ダルビッシュに対する期待が高いからこそ。そして何より、ダルビッシュが今の成績よりも遙かに優れたピッチングをできると知っているからだ。今季はここまで未勝利。1日でも早く状態を立て直し、5回の壁を乗り越えて、チームに勝利をもたらしたい。
(Full-Count編集部)