”感情的”な表現も…イチロー“残留”に地元紙は辛辣記事「正当性はゼロ」
まだ結果は出ていないが…「失敗だということははっきりと分かる」
ジェリー・ディポトGMはMLB公式サイトの取材に対して、イチローをロースターに残した理由として、チームに好影響を与えるクラブハウスでの存在感の大きさなどを挙げていた。同紙は、同GMのこのコメントを紹介しつつ、ヘルナンデスやクルーズ、カノらベテランがチームに存在しているとし、「マリナーズはリーダーシップ(を発揮できる選手)に飢えているというわけではない」と追及する。
もっとも、同GMはMLB公式サイトで「イチローがこの1か月半の間に若手選手たちだけでなく、クラブハウスで彼を非常に慕うベテランたちにもインパクトを与えていることについて、人々は理解していないと思う」と話していた。同紙の記事ではディポトGMのコメントから「彼を非常に慕うベテランたちにもインパクトを与えている」という部分は削られており、背番号51が豊富な経験を誇る選手たちにとっても大きな存在であるという主張が”無視”されている。
記事では、スプリングトレーニングの時期にディポトGMが若手選手を必要としていたことを踏まえ「今回の決定はそういった方針と完全に矛盾している。そして、冷静なファンを困惑させるものとなった。彼らは一体何を考えているのだろうか」とも苦言。かなり感情的な部分も多くなっている。そして、これまでのイチローがマリナーズで残してきた功績を称えつつも、現状では44歳のベテランはチームを勝利に導くことはできないと指摘。結果が出るのはこれからのはずだが、「この決断が失敗だということははっきりと分かる。今、彼ら(ファン)が求めているものは他にある。勝利だ」と、早くも「失敗」と結論づけている。
エレディアは最短で5月2日(日本時間3日)にアクティブ・ロースター復帰が可能だ。一方で、負傷から復帰した正左翼手のギャメルもここまで打率1割と苦しんでおり、このままの状態では決して安泰とは言えないかもしれない。背番号「51」は周囲を黙らせる成績を残すことができるのだろうか。
(Full-Count編集部)