巨人の小林は史上4人目の「首位打者と最下位打者」になることができるか?
打率首位&最下位を記録した打者は過去3人
今年の小林は、記録マニアの期待を裏切る大活躍をしている。キャンプ中に松井秀喜氏の指導を受けたのが大きいとも言われるが、本人も忸怩たる思いがあったのだろう。まだ4月だが、小林誠司には「首位打者」の期待さえ掛かる。
打率最下位と首位打者を共に記録した選手は過去に3人いる。
野村克也
1965年(南海).320(488打数156安打)28人中1位
1977年(南海).213(447打数95安打)30人中30位
佐々木誠
1992年(ダイエー).322(509打数164安打)34人中1位
1996年(西武).243(374打数91安打)30人中30位
阿部慎之助
2012年(巨人).340(467打数159安打) 24人中1位
2014年(巨人).248(459打数114安打) 27人中27位
野村、阿部も捕手だ。小林にも十分期待ができよう。上記の3人は、先に首位打者を獲ってから最下位になっている。力が落ちて打率が下がったケースが多い。先に最下位になってから首位打者を獲れば、小林が初めての例になる。
今季は大城卓三という打てる捕手が入ったことも、小林には刺激材料になっているのだろう。「専守防衛」から「強打の捕手」へ。小林誠司はイメージチェンジできるだろうか。
(広尾晃 / Koh Hiroo)