イチローも偉人の仲間入り!? 米誌が振り返るMLB史上に残るPR目的の移籍
サチェル・ペイジは59歳で契約し、史上最年長登板記録を樹立
続いては、1965年にカンザスシティ・アスレチックスと59歳で契約したサチェル・ペイジだ。野球史上最高の投手と評価される伝説の右腕は59才2か月18日で3イニングに登板し、メジャー史上最年長投手となった。特集では「史上最も明らかなPR目的の契約だったかもしれない」と分析している。
4番目は1972年にジャイアンツからメッツに移籍した外野手ウィリー・メイズだ。メジャーリーグ史上最高の完璧な選手と呼ばれた男は41歳でニューヨークに向かった。メッツはチャーリー・ウィリアムズ投手と5万ドルの移籍金を見返りに支払ったが、「メッツのオーナーのジョアン・ペイトンはこの契約はPR面での大勝利と見ていた」と報じている。
1997年にデビルレイズ(現レイズ)と契約したウェイド・ボッグス元内野手も登場する。レッドソックスとヤンキースで活躍した当時40歳の名打者は、球団数拡大で創立されたばかりのタンパベイと2年契約を結んだ。PR効果を生んだことはもちろんだが、初戦でチーム史上初本塁打を放つなど活躍した。
最後に登場するのは、ヤンキースのレジェンド、ジョー・ディマジオ元外野手だ。現役時代にヤンキース一筋でプレーしたディマジオ氏は引退後、アスレチックスの副社長兼コンサルタントとして契約を結んだ。年金を満額を受給するためメジャーであと2年の活動が必要だったディマジオ氏はコーチとしても活動したが、ほとんどがPR的価値しか見出されなかったという。
この企画で登場した6人はいずれもメジャー殿堂入りを果たした名手ばかり。レジェンドだからこそ実現できる、PR効果とも言えそうだ。
(Full-Count編集部)