まるで「水泳の動き」!? 35歳ベテランの“忍者走塁”に本拠地大歓声
ブルージェイズ・ピアースが“忍者走塁”で二塁打
ブルージェイズのスティーブ・ピアースが25日(日本時間26日)の本拠地レッドソックス戦で相手のタッチを間一髪でかいくぐる“忍者走塁”を見せた。この走塁に現地で称賛の声が寄せられている。
35歳のベテランは1点ビハインドの初回先頭の打席で相手先発ロドリゲスからレフトへ大飛球を放った。ピアースは躊躇なく一塁を回って二塁へ。しかし、運悪くボールはフェンスに勢いよく跳ね返り、左翼も素早く捕球して二塁に送球したため、完全にアウトのタイミングかに見えた。
ボールを受けた二塁手のヌネスも反転しながらグラブを差し出して待ち構えた。しかしその瞬間、ヘッドスライディングで滑り込んできたピアースはすかさず体を右側にひねりながらタッチをかいくぐり、右手を伸ばしてベースに到達。塁審も両手を広げてセーフの判定を下した。
タッチをかわされたヌネスは思わず体勢を崩して転倒。ピアースは右手で二塁ベースに触れながら大の字に寝転がった。この絶妙な走塁には本拠地からも大歓声が沸き起こった。
試合を中継した現地メディアの実況も「二塁でのタッチプレーを泳ぐようにかわしました! 彼は先頭打者になるために生まれてきたんですよね?」と驚嘆の声を漏らし、解説も「その通り。彼は完璧な先頭打者です」と称賛。「ピアースは水泳の動きを駆使してヌネスのタッチから左手を逃がし、右手でベースをタッチしたのです。ピアースの素晴らしいスライディングですね」と解説した。
ピアースの好走塁はその後の同点につながったが、試合は終盤に勝ち越され、3-4と競り負ける結果となった。