イチロー、3000本王手のエ軍プホルスらが敬意 「イチローはまだ終わっていない」

マリナーズ・イチロー【写真:Getty Images】
マリナーズ・イチロー【写真:Getty Images】

カルフーン「ぶっちぎりの1位」、キンズラー「どこかに穴を見つける」

 マリナーズのイチロー外野手が3日(日本時間4日)、今季は戦列から離れ、球団特別補佐に就任することになった。メジャー球界でも今回の衝撃は大きく、4日(同5日)からマリナーズと対戦するエンゼルスの選手たちも背番号「51」が残してきた功績に敬意を評している。

「エンゼルスの面々が荘厳なイチロー・スズキのキャリアを振り返る」と見出しを付け紹介したのは、地元紙「ロサンゼルス・タイムズ」だった。ア・リーグ西地区のチームとして何度もマリナーズと対戦し、イチローの走攻守のプレーに悩まされてきたことに言及。そして、主力選手たちが今季シーズンを“全休”することになったイチローを称賛する声を紹介している。

 エンゼルスのコール・カルフーン外野手はアリゾナ州立大学に在学中、イチローからグラブにサインをもらったことを振り返り、過去にサインをもらった選手の中で「ぶっちぎりの1位だね」と語ったという。イアン・キンズラー内野手も「イチローはゴロをヒットにしてしまうか、どこかに穴を見つける。彼のハンド・アイ・コーディネーションはすごいよ」と、その打撃技術を称賛している。

 3日(同4日)のオリオールズ戦でメジャー通算3000本安打に王手をかけたアルバート・プホルス内野手は、ホームラン全盛期の2001年にメジャーデビューを果たしたイチローが、MLBで活躍できるか疑問に思っていたという。

 だが、巧みなバットコントロールに俊足を生かしヒットを量産したのを目の当たりにし、「ショートへのツーバウンドの当たりでセーフになってしまうんだ」と当時の衝撃を振り返った。打撃練習ではいとも簡単にスタンドインさせる打撃技術にも「イチローはいつでもホームランを打つことができた」と称賛したという。

 イチローは今季シーズン直前にマリナーズに6年ぶりに復帰。入団会見では最低でも50歳までプレーすることを語っていた。今シーズンはプレーする姿を見ることはできない。それでもプホルスは「イチローはまだ終わっていないと思う。60歳までプレーできるかもしれない。一塁まで出塁するのに車いすがいるかもしれないけどね」と、ジョークを交えながら語ったことを紹介している。

 数々の伝説を残し、日米のファン、そして選手たちを魅了してきたイチロー。肉体的に衰えることはあっても、打撃技術は衰えることはないだろう。再び、グラウンドに戻ってプレーする姿を誰もが待ち望んでいる。

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