イチロー、大谷翔平の打撃を語る 「雰囲気」「対応能力」「大きな才能」
イチローはなぜ大谷の「対応能力」に感心したのか
特に、この日の2安打はともに追い込まれてから対応したことを高く評価。開幕直前に“すり足打法“を取り入れ、メジャーで見事に結果を残していることも含めて、その「対応能力」に感心した様子だった
「だから対応能力でしょうね。あのリークの球に全然合ってないように見えて、結局、最後の甘いところを仕留めるわけですからね。春からの、開幕してからもそうじゃないですか。あの何日間かで、そんな余裕あるとは思えないし。あの状況でね。それをずっとこうできる能力というのはなかなか持ってないですからね、人は。それは大きな才能ですよね。100マイル(約161キロ)投げるとか、誰よりも飛ばすとか、そういうことよりも実は大事な能力というかね。そういうふうに見えますけど」
2本目のヒットとなった二塁打は、プホルスの通算3000安打が生まれ、球場全体がまだ落ち着かない中で飛び出した。ただ、これについては「そこはそうなることは想定済みだと思うからね。突然びっくりすることが起こったわけではないから、恐らくそこは想定内だから」と淡々。とはいえ、普通の23歳のルーキーにはなかなかできることではないはず。イチローが大谷に求める“当たり前”のレベルが高いことがわかる。
以前から大谷の打撃を高く評価していたイチロー。その能力の高さを再確認したようだ。
(盆子原浩二 / Koji Bonkobara)