「思いがいいよね。魂みたいな」―ハム栗山監督が称賛するアルシアの魅力
新助っ人はチーム2位の打率.298をマーク「本当に能力が高い」
日本ハムの新外国人・オズワルド・アルシア外野手が好調なスタートを切っている。打率.298は、近藤健介捕手に次いでチーム2位の数字。リーグでも9位で、外国人選手ではトップの打率だ。先月28日の敵地ロッテ戦で驚愕の150メートル弾を放ったパワーに加え、巧打者の片鱗も見せつつある。
これほど早く日本の野球に適応できた要因について、栗山英樹監督は「本当に能力が高いよね。ちょっと言えないんだけど、日本で活躍する選手のバッターの待ち方にはある程度、方向性があって、そういうのに早く気がついている」と分析する。
対応力の“肝”になる部分については具体的に明かさなかったが、新外国人にはいつも伝授しているという。ただ、それをすぐに実行する外国人はそう多くはない。
「教えても、そういう風になかなか思えないんだろうね。向こうでやってきた感覚があるから。『自分はこういう風にやってきたし』と思っているんじゃない?でも、日本のピッチャーはそういう風に投げてくれないので」と指揮官は話す。
3年間で105本塁打を放ち、16年には本塁打王に輝いたブランドン・レアード内野手でさえ、1年目のスタートは苦労した。シーズン終了時には打率.231で34本塁打の成績を残したものの、7月までは打率1割に低迷していた。