オリT-岡田&西武浅村、同日1000試合出場は10例目 過去には驚きの記録も
達成者には職人肌の選手たちも多数、わき役に与えられる数少ない「勲章」の側面も
1000試合出場選手の中には、守備固め、代走などレギュラー以外の役割で長くチームに貢献してこの記録を達成した選手もいる。1000試合出場以上の最小安打数5傑。
井上修 1035試合245安打
正岡真二 1188試合288安打
山森雅文 1072試合289安打
鈴木尚広 1130試合355安打
行沢久隆 1004試合385安打
職人肌の選手が並ぶ。井上は広島と阪急、正岡は中日のユーティリティプレイヤー。山森は阪急の外野守備の名手。1981年9月16日西宮球場のロッテ戦でのフェンスによじ登ってのホームランキャッチは、アメリカ野球殿堂博物館でも紹介された。
鈴木は2016年まで、巨人で「足のスペシャリスト」として活躍。200盗塁以上では盗塁成功率はNPB史上1位。行沢も日ハムと西武でユーティリティとして活躍した。こうしてみると、1000試合出場はプロ野球のわき役に与えられる数少ない「勲章」であることがわかる。
今季、1000試合出場を達成したのは、青木宣親(ヤ)、T-岡田(オ)、浅村栄斗(西)の3人。さらに、今年中に以下の顔ぶれが1000試合をクリアする可能性がある。
吉村裕基(ソ)、丸佳浩(広)、岩瀬仁紀(中)、藤井淳志(中)、秋山翔吾(西)、大松尚逸(ヤ)、川端慎吾(ヤ)、平田良介(中)、大和(De)
投手初の1000試合出場に迫る岩瀬に注目が集まるが、他の選手一人ひとりにもドラマがある。今季中に1000試合出場は500人に達する可能性がある。注目していきたい。
(広尾晃 / Koh Hiroo)