大谷の規格外パワーに番記者絶句 打撃練習で3階席最後列に着弾150Mアーチ
試合には代打出場で一ゴロも、十分なインパクト
エンゼルス大谷翔平選手は8日(日本時間9日)、敵地でのロッキーズ戦でスタメンから外れたが、試合前に驚愕のバッティングを披露し、コロラドを震撼とさせた。なんとフリー打撃で右翼席3階まで達する約150メートルの衝撃弾を発射。強打者揃いのロッキーズでも元首位打者以外に到達したことのない領域への一撃で、主役の座を奪い去った。
マイルハイと呼ばれる標高1600メートルの高地に位置する敵地クアーズフィールド。気圧が低く打球の飛距離が出やすいため、打者に有利な「ヒッターズ・パーク」として知られる球場だが、二刀流のスーパースターが見せつけたパワーは規格外過ぎた。
「ショウヘイ・オオタニはフリー打撃でここに打ち込んだ。フリー打撃に過ぎないことは分かっている。しかし…」
ツイートの途中で思わず絶句してしまったのは、地元紙「オレンジカウンティ・レジスター」のジェフ・フレッチャー記者だった。自身のツイッターにクアーズフィールド右翼席の写真を掲載。大谷が放った衝撃アーチの着弾地点を赤く塗りつぶして示した。だが、その赤く塗りつぶされた場所は、1階でも2階でもなく3階。しかも、最後列というおまけ付きだ。推定150メートル弾を目撃した人はみな、文字通り、開いた口が塞がらなかったようだ。
ロッキーズ打線には、今季8本塁打のノーラン・アレナド内野手、11本塁打のチャーリー・ブラックモン外野手ら強打者が並ぶ。3階席直撃弾は、打撃練習では日常的な光景かと思いきや、実はそうではないようだ。フレッチャー記者のツイートによれば、「ロッキーズの総意では、打撃練習であそこまで打球を飛ばしたことがあるのはカーゴだけ」だという。カーゴとは、2010年に首位打者となったカルロス・ゴンザレス外野手の愛称。球宴選出3度のメジャー11年目ベテラン以外に3階席の領域に達した打者はいなかったという。
地元紙「ロサンゼルス・デイリーニュース」でも衝撃のフリー打撃をレポート。「デンバーで長年取材する人々をに感銘を与えるフリー打撃ショーを披露した」と伝えている。
代打出場した試合では一ゴロに倒れたが、試合開始前に十分なインパクトを残した23歳。9日(同10日)の同カードでは快音を響かせたい。