パクストンのノーノー呼んだ超美技に称賛の声「ステーキおごってもらえる」
マリナーズの三塁手カイル・シーガーが見せた横っ飛びキャッチ
米MLBに、また新たな偉大な記録が生まれた。8日(日本時間9日)、トロントで行われたブルージェイズvsマリナーズ戦。この日、マリナーズの先発マウンドを託された左腕のジェームス・パクストンがノーヒットノーランを達成したのだ。
マリナーズでは2015年8月15日のオリオールズ戦で岩隈久志投手が達成して以来、3年ぶり6度目(継投での無安打無得点試合を含む)。パクストンはカナダ出身で、カナダ人投手としては1945年9月9日にアスレチックスのディック・ファウラーが達成して以来、73年ぶり2人目の快挙となった。
この試合、9回を99球という少ない球数で投げ抜き、無安打7奪三振3四球で無失点に封じたパクストン。だが、この大記録達成の裏には、バックの好守が不可欠であった。
MLB公式ツイッターが「カイル・シーガーはジェームス・パクストンに素敵なステーキディナーをご馳走してもらえるだろう」として、紹介したのは7回2死の場面で生まれたカイル・シーガーの美技だった。
ここまでノーヒットピッチングを続けていたパクストンは、打席にケビン・ピラーを迎えた。2ボール2ストライクからの6球目、ピラーが捉えた打球は強烈なゴロとなって三塁線を襲った。この打球に対して三塁を守るシーガーは横っ飛び。グラブを懸命に伸ばし、ゴロを掴み取った。すぐさま立ち上がったシーガーは、やや体勢を崩したままに、サイドスローで一塁へ。ワンバウンド送球となったが、間一髪のところで間に合った。一塁塁審がアウトをコールすると、敵地にどよめきが起こった。
この超ファインプレーで救われたパクストンは8回、9回とアウトを積み重ね、ノーヒットノーランの偉業を達成した。MLB公式ツイッターには、ファンからもこのプレーを称賛するコメントが並んだ。
「この試合だけでゴールドグラブに値する」
「素晴らしい」
「なんてプレーだ」
「なんてこった。素晴らしいね」
「これは最高!! 」
さらに、マリナーズの公式ツイッターでも「ビッグな瞬間をビッグなプレーが呼んだ、カイル・シーガーはピンチに強い」として、同じシーンの動画を紹介。こちらにもファンからのコメントが相次いだ。
「だから野球が大好きなんだ!」
「起き上がる前に送球している。グレイトなプレーだ」
「シーゴにステーキディナーを」
大記録を支えた、シーガーの超美技。ノーヒットノーランの偉業の裏には、それを支えた守備陣がいた。