稀代の安打職人イチローが苦しめられた投手とは…米メディアが特集
イチローの最大の天敵は…
だが、イチローが苦手とした“天敵”は、現在メキシコリーグのレオネス・デ・ユカタンに所属する右腕だったという。
「本当の意味でビックリ仰天なのはチャド・ゴダーンだ。お忘れの人がいるかもしれないが、彼は2003年から13年までメジャーで二流の先発5番手とロングリリーバーとして11年間過ごした」
メジャー通算45勝44敗で、通算防御率4.44の右腕こそ、背番号51を不可解なほどに抑え込んでいたキラーだと紹介している。ゴダーンと対戦した打者たちは通算打率.267、出塁率.348、長打率.420という成績だったが、イチローは31打席で打率.207、出塁率.258、長打率.241という成績。ヒットが打てないだけではなく、出塁することもままならない状況だったことがわかる。
「いかなる秘密か、トリックや魔法を用いて、ゴダーンがいともたやすくイチローを屈服させたのか、我々は知る由もない。先発投手やリリーフ投手を苦しめてきたが、数々のビッグネームや剛腕がいる中、ドラフト34巡目指名で複数球団を渡り歩いた、ごく普通のチャド・ゴダーンをなぜ攻略できなかったのか。イチローが振り返る姿を想像するのは愉快だ」
特集でも原因は見出せず、首をひねるばかり。結局のところ、イチロー自身も不思議そうに要因に思いを馳せる姿を思い浮かべ、クスリと笑うことしかできないようだ。「二流の先発5番手」と散々な評価をされたゴダーンだが、イチローを最も苦しめた男として注目を浴びたことが最大の功績になったのかもしれない。
(Full-Count編集部)