投手、DH、今度は代打…大谷が見せる適応能力の高さにエ軍OBが驚愕

自身初となる代打安打を放ったエンゼルス・大谷翔平【写真:Getty Images】
自身初となる代打安打を放ったエンゼルス・大谷翔平【写真:Getty Images】

中継で解説を務める元132勝投手が称賛「簡単な仕事ではない」

 エンゼルス大谷翔平選手は9日(日本時間10日)、今季3度目の代打出場をした敵地ロッキーズ戦で中前打を放ち、代打“初ヒット”を記録した。かつてエンゼルスで投げたメジャー132勝投手は、打球速度172キロを記録した大谷のロケットヒットを称賛。さらに、少ない打席数で記録した代打初安打も高く評価している。

 DH制のないナ・リーグ本拠地での交流戦のため、2戦連続でベンチスタートとなった大谷は、7-0で迎えた8回1死一塁で代打出場し、華麗にセンター前ヒットを放った。

 地元ロサンゼルスで試合を中継するテレビ局「FOXスポーツ・ウエスト」で解説を務める元メジャー投手マーク・グビザ氏は「ショウヘイ・オオタニの強烈な当たりでした。バックドアのスライダーをコンパクトなスイングで捉えました。センター前に弾き返しましたね。快音が響きました」と称賛した。

 大谷の打球速度は106.6マイル(約172キロ)を計測。外角低めのスライダーを見事にセンターへ運んで、代打3打席目で“初ヒット”をマークした。慣れない代打という役割でも結果を出した二刀流に、グビザ氏は「今週打席にあまり立てていない状況で、代打は簡単な仕事ではありません」と感服するしかなかった。

 6日(同7日)の敵地マリナーズ戦で先発マウンドに上がった後、これが大谷にとっては2打席目。5日(同6日)のマリナーズ戦では登板前日ということもあり、試合には出なかった。投手として、DHとして仕事を果たすばかりか、今度は代打という役割をも身につけようとしている大谷が見せる適応能力の高さに、数々の一流選手と対戦したグビザ氏も驚くしかないようだった。

(Full-Count編集部)

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