「スタートから出られるように」―再び定位置奪取を目指すロッテ菅野の課題
開幕スタメンを勝ち取るも…1か月は「課題だらけ」、7日には2軍へ降格
「開幕カードは打てたんですけど、それ以外は全然ダメでした」
千葉ロッテのドラフト4位ルーキー・菅野剛士外野手は、開幕からの1か月をこのように振り返った。
3月30日、本拠地・ZOZOマリンスタジアムで行われた楽天との開幕戦は、同じ社会人ルーキーのドラフト2位・藤岡裕大内野手とともに、球団のルーキーでは1997年の小坂誠氏、清水将海氏以来となる新人選手2人が同時に開幕スタメン出場を果たした。
開幕戦では楽天のエース・則本昂大投手から、4回の第2打席にセンター前へプロ初安打を記録。翌3月31日には昨季11勝を挙げた美馬学投手からライトへ適時三塁打を放ち、プロ初打点をマークした。さらに4月1日の試合でも、2試合連続適時打を放ち、同期の藤岡裕とともに初めてお立ち台に上がった。
最高のスタートを切った菅野だが、4月17日のオリックス戦から29日の北海道日本ハム戦にかけて無安打。打率は開幕3連戦を終えた時点で.375だったが、4月21日の埼玉西武戦終了後には2割を切った。
この1か月、プロで活躍する喜びと苦しさの両方を経験した菅野は「課題だらけです。今からもう1回アピールもそうですし、しっかり準備しなければいけないと思います」と話し、「チームの勝利に貢献、スタートから出られるようにやっていかないといけないと思います」と巻き返しを誓った。
5月3日の福岡ソフトバンク戦では、石川柊太投手からレフトスタンドへプロ第1号2ランを放った。プロ初本塁打に菅野は「感触は良かったです。あそこは伸びるのでいったかなと思いました。しっかり自分のスイングができましたし、初ホームランは嬉しいです」と喜んだ。
本来は遊撃を守る平沢大河が外野に挑戦し、2軍には加藤翔平、伊志嶺翔大、故障で2軍スタートとなった角中勝也など外野手のライバルは多く、自身も5月7日に2軍へ降格となった。再び輝きを取り戻し、1軍で自分の居場所を確保するためにも、存在感を示していくしかない。