マリナーズ監督代行、イチロー“コーチ”従え「将来孫に語れる新たな歴史」
サービス監督不在の特別措置でイチローがベンチ入り
マリナーズのイチロー会長付特別補佐は12日(日本時間13日)、敵地タイガース戦でベンチ入りすることになった。長女の卒業式に出席するサービス監督がチームを離れるため、ベンチ入りできる首脳陣の枠が1つ空くための特別措置。思わぬ形で“コーチ”デビューすることになったイチローだが、監督代行を務めるアクタ・ベンチコーチは「将来孫に語れる新たな歴史」と喜んでいるという。球団公式サイトが伝えた。
家庭内の節目やイベントを大切にするアメリカでは、選手が子供の出産に立ち会ったり、監督やコーチが子供の卒業式に出席するため、チームを離れることは珍しくない。サービス監督に代わり指揮を執るアクタ・ベンチコーチは2007年から2009年途中までナショナルズ、2010年から3季をインディアンスで監督を務めた。臨時でベンチ入りするイチロー“コーチ”について問われると、「光栄に思う。イチローのような選手がベンチコーチを務めてくるのは贅沢だね。将来孫に語れる新たな歴史ができたよ」と話したという。
アクタ・ベンチコーチはドミニカ共和国出身で、イチローは日本出身。互いに英語を母国語としないが、コミュニケーションは「まったく問題ない」という。普段は自身が務めるベンチコーチのような役割をイチローに期待するようで「もし何かあったら、何かアイディアが浮かんだら、彼に聞いて考えてみるよ。最終的には自分のアイディアでいくと思うけど」と話したそうだ。
果たして、選手以外の役割で初めてベンチ入りするイチローは、どんな形で勝利に貢献するのだろうか。イチロー“コーチ”に注目したい。
(Full-Count編集部)