内角は本塁打、外角は流し打ち…穴のない大谷に解説嘆息「それでも安打に…」
外角低めの完璧ツーシームを左翼へヒット
エンゼルス大谷翔平選手は11日(日本時間12日)、「4番・DH」でスタメン出場した本拠地ツインズ戦で3試合連続安打を記録した。第3打席に外角低めツーシームを華麗に流し打ち。見事レフト前ヒットとした大谷の打撃技術に、メジャー132勝のエンゼルス元右腕は「それでもヒットにしてしまう」と脱帽している。
大谷は3打席目に真骨頂を見せた。5回2死一、二塁の好機で、1ボールからリンの外角低め91マイル(約146キロ)ツーシームを捉えて鮮やかにレフト前に運んだ。
地元ロサンゼルスで試合を中継するテレビ局「FOXスポーツ・ウエスト」の実況が「これはレフトにヒットです。いいヒットだ。リンは外角に攻め続けましたが、満塁です」と声を弾ませると、解説を務めるエンゼルスOBのマーク・グビザ元投手は「グラウンド全域に素晴らしい打撃を続けています。ショウヘイ・オオタニ!」と、広角に打ち分ける打撃技術を称賛した。
マウンド上のリンにとっては、外角低めのコーナーに決まる会心のピッチングだったはずだが、大谷のバットはそれを捉えた。グビザ氏は「外角低めに決まるとてもいいツーシームでした」と敵投手を称賛。続けて「バットから逃げていくボールですが、それでもヒットにしてしまいます。ショウヘイ・オオタニがレフト方向に運び、またしてもヒットとしました」と、好投を上回る大谷のバットコントロールに感嘆した。
一時期は内角攻めが続いたが、大谷がヤンキースの右腕セベリーノから見事に右翼へ本塁打すると、今度は外角低めに逃げるボールを振らせようとする攻め方が増えた。それでも長いリーチを生かして捉えたのが、この日のヒットだった。穴という穴が見つからない二刀流に、グビザ氏も脱帽の様子だった。
(Full-Count編集部)