独立リーグ高知を明るくする米国人女性 国際広報兼通訳で「架け橋」に
「エミリーのご縁で、外国人の皆さんがたくさん球場に来るように」
しかし、今年の高知の英語圏の外国人選手は、ザック・コルビー一人だけ。「ザックには通訳は必要ないですね」と笑う。ザックは日系人、そして2014年から四国アイランドリーグplusでプレーをしているので、日本語に不自由はしていない。
そこで今年、エミリーさんは他のスタッフとともにチームの運営全般を担当している。試合が始まると、一塁側の売店で、ビールを売っている。これがちょっとした球団の名物となっている。ファンのおじさんたちは、エミリーさんと話すのが楽しみになっているようだ。
高知球団の北古味潤副社長は話す。
「エミリーのご縁で、高知在住の外国人の皆さんがたくさん球場に来るようになりました。球場が国際的な雰囲気になっています。イメージアップにつながっているようで、お母さんが子供さんを連れて球場にやってくるようになりました」
エミリーさんには昨年、すでにNPB球団から通訳のオファーがあった。しかし、自身は単なる通訳ではなく、外国人選手のNPBでのプレーや、日本人選手のMLB挑戦をトータルでサポートする「架け橋」のような役割を果たしたいのだという。北古味副社長は話す。
「こんなに優しくてよく気がつくエミリーですが、芯はすごく強いしっかり者です。私たちは彼女の夢を支援していきたいと思っています」
(広尾晃 / Koh Hiroo)