大谷翔平、17日対戦のバーランダーは「凄い球」 勝ち越しへ激突「楽しみ」
カード勝ち越しへ実績十分の剛腕と激突「ピッチャーなら目指すべき球を投げる」
エンゼルスの大谷翔平投手は15日(日本時間16日)、本拠地アストロズ戦に今季初となる「2番・DH」でスタメン出場した。マイク・トラウト外野手と“最強1、2番コンビ“を形成し、4打数1安打と4試合連続安打をマークも、エンゼルスはアストロズに終盤までリードしながら、3-5で逆転負け。16日(同17日)は、カード勝ち越しがかかる一戦となる。この日のゲリット・コール、そして16日(同17日)にはジャスティン・バーランダーと剛腕との対戦が続くが、大谷は「すごい球」「楽しみ」と意欲を見せた。
この日は第1打席はコールのカーブで空振り三振、第2打席はスライダーで三邪飛に打ち取られた大谷。しかし、5回2死一塁で迎えた第3打席では、カーブを捉えて痛烈にライト前に運ぶ。アストロズ内野陣は“大谷シフト”で右寄りにポジションを取っていたが、遊撃コレアと二塁アルトゥーベの間を見事に抜いた。
この日はトラウトが初めて1番に入った。大谷は今季開幕からトラウトの定位置だった2番に。現在のメジャーでは、多くの球団が最強打者を置く打順で快音を響かせた。しかし、チームは8回に2点差を逆転されると、その裏の打席で大谷はニゴロ。チームも敗れた。
同地区のライバルとの3連戦。14日(同15日)にエンゼルスが勝ち、ゲーム差なしの首位に立って迎えた一戦だったが、一夜で陥落。そして、16日には勝ち越しをかけてベテラン右腕ジャスティン・バーランダーを迎え撃つ。今季好調のコールに続き、実績十分の剛腕との対戦となるが、大谷は打席に入るのを心待ちにしている様子だ。
「トップクラスのというか、野球をやっている人なら、ピッチャーなら目指すべきような球を投げるので。全体的にも捉えにくい印象を受けていますが。この前はベンチからしか見てなかったですが、凄い球を投げていたので。打席に立った印象と、立たないと分からないこともあるので。1打席1打席、大事にしながら対応できればと思っています」
こう話し、「楽しみか?」との問いには「楽しみですね。なにより勝てるように。今日は負けたので。切り替えて明日、また勝てるように頑張りたいと思います」と話した。メジャー屈指の右腕を打ち崩すため、マイク・ソーシア監督が大谷を何番に置くかにも注目が集まる。
(盆子原浩二 / Koji Bonkobara)