故障、不振に苦しむパ・リーグ中継ぎ陣 昨季の活躍から状況は一変

オリックスのブルペン陣は昨季と大きく変わる

 昨季、オリックスブルペンを支えた黒木投手と近藤投手の2人も、今季は苦しいマウンドが続く。黒木はここまでリーグトップの19試合に登板しているが、防御率は4.24。近藤投手も4月20日の楽天戦で押し出しによる失点を許すと、約1年ぶりの2軍降格を言い渡された。5月から昇格しているが、やはりまだ安定感を欠いている。

 今季は北海道日本ハムから加入した増井投手や、2年目の山本投手、中継ぎに回った吉田一投手、頭角を現してきた澤田投手と、ブルペン陣の陣容がガラッと変わっているオリックス。ここに昨季チームを支えた両輪が加われば、リーグ屈指の厚みを誇るブルペンになることは間違いない。浮上を目指す猛牛軍団において、若い2人にかかる期待は大きい。

 今回挙げた投手たちは、いずれも昨季パ・リーグを席巻したリリーバーたちだ。1点も与えられない場面でマウンドに上がる彼らが、その腕で背負うものの重さは計り知れない。なにより人間の肩肘には限界というものがあり、想像を絶する激務をこなして短いプロ生活を燃やし尽くした中継ぎ投手も数多い。故障や不振でそれぞれの壁に直面する時期は多かれ少なかれ、どの投手にもあるものだろう。

 それでも、そんな苛烈な役割にこそやりがいを見出してきた彼らが、本来持っている力は我々の期待を裏切らないもののはず。その名前だけで相手の戦意を殺ぐ岩嵜、サファテ、半袖姿で軽やかにアウトを積み重ねる福山、地元の大歓声を背に投げる鍵谷。これからもたった1人のマウンドで、印象的なシーンを呼び込む彼らの復活を待っている。

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