大谷が投打一方に専念したら… 米データサイト予想「41本塁打」「17勝」
二刀流では規定打席、規定投球回数には届かず
しかしながら、大谷は二刀流。打者としても投手としてもフル出場はかなわない。現実的には、現地5月19日終了現在におけるエンゼルスの消化試合数「46」でシーズン「162」試合を割って導き出される数値「3.52」を、現時点での成績に掛けた数字がシーズン最終成績の予想値となりそうだ(数字は四捨五入)。
○打撃成績
84試合296打数(317打席)95安打21本塁打60打点21四球74三振 打率.321
○投手成績
21試合11勝4敗114.2回46四球151奪三振46失点(自責46) 防御率3.61
MLBの規定打席は502、規定投球回数は162だから、投打ともに遠く及ばない。二刀流を続ける限り、投打のランキングに大谷の名前が載ることはないのだ。ただし、この成績は「合わせ技」で新人王の有力候補になる可能性はあるだろう。
ちなみに、NPBでの大谷は規定打席に達したことはないが、規定投球回数には2度達し、2015年には防御率1位のタイトルも獲得している。
大谷の二刀流がMLBに定着する一方で、「純粋な打者、あるいは投手としての大谷翔平の活躍を見てみたい」という声が上がるかもしれない。大谷の破天荒な挑戦は、アメリカの野球ファンの心も揺さぶりそうだ。
(広尾晃 / Koh Hiroo)