メジャーで意表を突く111キロの直球、その心は? 打者は全く反応できず呆然
プレート外せの声に間に合わず、投じた初球は111キロの直球
ブルワーズのダン・ジェニングス投手が投じた意表を突く69マイル(約111キロ)の直球が話題となっている。26日(日本時間27日)の本拠地メッツ戦で打者が全く反応できなかった“遅球”をMLB公式サイトの動画コーナー「Cut4」が動画を交え紹介している。
投手、打者ともに意表を突かれた1球が生まれたのは5回1死一塁だった。ブルワーズの左腕ジェニングはメッツの7番エイドリアン・ゴンザレスの初球に意表を突く69マイル(約111キロ)の直球をど真ん中に投じた。まさかの“遅球”にゴンザレスは反応できずその場で呆然と立ちつくし主審を見つめるしかなかった。
MLB公式サイトの動画コーナー「Cut4」はこの1球を「珍しい投球へのリアクション、これはまさに百聞は一見にしかず、である」と紹介。試合後のジェニングのコメントを紹介し、これが意図したものではなかったことをレポートしている。
「走者が動いているのかと思った。ちょうど自分が足を上げている時だったから。(遊撃手の)タイラー・サラディーノを見たら、大笑いしていたよ。少なくとも意図したように見せかけてくれないか?と思ったよ」
この投球の直前に野手の誰かがプレートを外すように声をかけたが、投球モーションに入っていたジェニングはボークで進塁を許すよりも、1ボールになっても仕方ないという判断を下したという。だが、結果的に111キロの直球でストライクを奪ってしまった左腕はその場で笑いをこらえるに必死だったという。
メジャーでは珍しい111キロの直球は結果的に全く意図しない1球となってしまった。