左腕から2戦連発のホークス上林「左が苦手と、僕は自分では口に出してない」
同点の7回にエスコバーから右翼スタンドへの勝ち越しの5号2ラン
■ソフトバンク 5-4 DeNA(2日・ヤフオクドーム)
ソフトバンクの上林誠知外野手が、2戦連続の本塁打でチームを逆転勝利に導いた。2日、本拠地ヤフオクドームでのDeNA戦。7回に塚田の適時打で同点とした直後に、勝負を決める2ランを放った。
同点の7回2死一塁で、DeNAの3番手・エスコバーから右翼スタンドへ5号2ラン。見事な勝ち越し弾は、前日の大アーチとは対照的なライナー性の軌道だった。お立ち台後の囲み取材で「狙ってはいなかったです。運が良かっただけ」と切り出した上林。「これ、柳田語録からです」と、先輩の決まり文句を拝借してニコリと笑った。
「(エスコバーの)初球のストレートがインコースに来たんですけど『すっげぇはえー』と思って。それに合わせていきました。打ったのはスライダーですけど、速いスライダーだったので真っ直ぐのタイミングで打てました」と上林。
「エスコバーならまっすぐというイメージがある中で、スライダーをとらえたのは打席で冷静でいられているということ」と上林の落ち着きを評価した工藤公康監督の言葉を伝え聞くと「去年1年間経験してきたので、成長とまでは言えないけど慣れだと思います」と謙遜気味に語った。
前日に続く左腕投手からの一発だが「左が苦手というのは周りが言っているだけで、ボクは自分で口に出してないですよ」と、左腕アレルギーをきっぱりと否定。そのうえで「結果が出なくても使ってもらっている。毎日必死にやるだけです」と“慣れ”から“成長”への進化を目指していく。