中日、40歳山井が最下位転落危機救う 6回無失点で2戦2勝、ビシエド&福田2打点
今季初先発の5月22日DeNA戦では完封しており、今季は15イニング連続無失点
■中日 5-2 日本ハム(3日・札幌ドーム)
中日が、40歳の山井大介投手の好投で最下位転落を逃れた。3日、敵地・札幌ドームで行われた日本ハム戦。今季2度目の先発マウンドに上がったベテラン右腕は好調なハム打線を6回まで散発3安打に封じ、連敗中だったチームを勝利に導いた。
驚異の40歳だ。今季初先発で史上9人目の40歳代での完封勝利をマークした5月22日のDeNA戦から中11日。またも山井が好投した。初回、いきなり2つの四球で1死一、二塁のピンチを招く波乱の立ち上がりとなったが、中田が放った三遊間を抜けようかというゴロを三塁・福田が好捕。素早い送球で併殺打としてピンチを切り抜けると、2回以降、波に乗った。
5回にも石井一への死球と中島への四球で2死一、二塁となったが、西川をフルカウントから内角低めへのストレートで遊飛。6回も、先頭の大田に三塁内野安打を許し、2死としてからレアードに右前安打を許して2死一、三塁にピンチを拡大されたものの、最後は杉谷を左飛に打ち取り窮地を脱した。
ベテランの力投に応えるように、打線も援護。3回に大島の二塁内野安打が適時打となり1点を先制。6回には1死満塁のチャンスで福田が右前へ2点適時打を放ってリードを3点に。山井は6回111球に達し、3点のリードを保ったままに降板。勝利投手の権利を持って、リリーフ陣に後を託した。中11日となったこの日も6回まで無失点に封じ、今季15イニングを投げて、未だに無失点となっている。
7回を岩瀬が無失点に凌ぐと、8回にビシエドが7号2ランを放ち点差は5点に。8回に登板した鈴木博が近藤に5号2ランを浴びて点差を詰め寄られたものの、9回を田島が抑え、なんとか逃げ切った。山井は無傷の2勝目。肉薄してきたヤクルトがこの日も勝ち、敗れれば最下位転落となるところだったが、ベテラン右腕の好投が危機を救った。
日本ハムは好調だった打線が、山井の老獪な投球術に翻弄されて5安打2得点。四球などでチャンスは作ったものの、あと1本が出ず。首位の西武が阪神に勝ったため、ゲーム差は再び1に開いた。