伝説の再現!? 25年ぶりに実現した篠塚和典氏とBC富山・伊藤智仁監督の対決
篠塚氏「(スライダーは)あの歳になっても…」、伊藤氏「さすが」
「2月の(ホークスとの)OB戦ですかね。あれ以来、野球はやっていませんでした。でも野球人ですから、バットを持つとその気になります」と対戦後の篠塚氏。3球目のライト方向へのファウルについては「気持ちよかったですね。(狙っていた?)狙ってはいないです。インコースに振れる球が来たので。芯には当たってくれたので、もしかしたら打てるのかなって感じはありましたよ」と感触を語った。
伊藤監督のスライダーについては「うん、まあまあ。もちろん現役時代と比べるわけにはいかないけど、あの歳になっても投げられるんだからね。彼もだいぶ練習したと思いますよ」と称えた。
一方の伊藤監督は「25年前とは身体が違うので、ストライク獲るのに必死でした」と切り出し、4球目のファウルチップについては「渾身のスライダーだったんですけれどね。僕には当たっているように聞こえなかったんですけれども(笑)。審判がファウルといえばファウル。しょうがないです」と受け止めつつ、「あれで空振りを獲れなかったところで篠塚さんの勝ちでしたね。あれ以上(のボールは)はないんですけど…」と悔いた。
続けて、「あの歳になっても、スイングはきれいですし、コースに逆らわないバッティングはさすがだなと思って見ていました。(3球目の)ややインサイド寄りのストレートもきれいに打たれて、最後はアウトコースを逆らわずにレフトに打たれた。BCリーガーたちも見習うべきところがあるはず」と振り返った。
また、「残念ながら、リベンジすることはできなかったんですけど、またお越しいただいて、何回でも挑戦したいなと思っています」と再々戦への意欲ものぞかせていた。
試合は、伊藤監督率いる富山が、昨年まで巨人でプレーしていた左腕・乾真大の7回1失点(自責0)、13奪三振、与四球1の好投と、外野手のケビン・マクシーの4安打(1本塁打)4打点の活躍などで7-2の快勝。ホームのファンに加えて観戦ツアーで訪れた人々が見守る中、ひたむきなプレーを披露しBCリーグの魅力を伝えてみせた。
※球速は場内表示より