アルモンテと菅野が全指数1位 セイバー目線で選出する5月のセ月間MVP

月間25試合すべて出塁のアルモンテが貢献度で優位

〇5月月間MVP セ・リーグ打者部門

 アルモンテ(中日ドラゴンズ)
 OPS 1.104 wOBA 0.465 RC27 11.35(すべてリーグ1位)
 出塁率 0.434(リーグ6位) 長打率 0.670(リーグ3位)

 候補選手は8名ですが、その中でも有力な候補の成績はこちらです。

アルモンテ(中日)
打率.371 25試合36安打5本塁打21打点 得点圏打率.429

ロペス(DeNA)
打率.352 21試合31安打8本塁打23打点 得点圏打率.400

野間峻祥(広島)
打率.380 21試合27安打2本塁打11打点 得点圏打率.333

 月間首位打者に輝いたのは広島の野間。先月、セイバーメトリクス指標による評価で3、4月の月間MVPとなった丸佳浩の代役としてセンターのポジションに入るとヒットを量産。19日のヤクルト戦では3年ぶりの本塁打、しかも自身初の満塁本塁打でチームの勝利に貢献しました。丸が復帰後もレフトのポジションでスタメンに名を連ねています。

 ロペスは月間の本塁打、打点の2冠。DeNAの5月のチームOPS.785はリーグ1位で、ロペスはこれに大きく貢献した形です。ただ、この2人を凌ぐ活躍を見せたのが、中日のアルモンテ。得点圏打率は1位ですが、他の指標では1位となっているものはありません。しかしセイバーメトリクスの指標によると、アルモンテが優位であることがわかります。

アルモンテ
OPS 1.104 出塁率0.434 長打率0.670 wOBA 0.465 RC27 11.35

ロペス
OPS 1.056 出塁率0.363 長打率0.693 wOBA 0.449 RC27 9.01

野間峻祥
OPS 0.957 出塁率0.436 長打率0.521 wOBA 0.419 RC27 9.48

 出塁率と長打率を足して評価するOPS、各プレーの特典価値を累積して算出するwOBA、選手の得点創出能力を測るRC27といったセイバーメトリクスの指標によれば、アルモンテがすべての指標で月間1位となりました。

 また、アルモンテは5月に出場した25試合すべてで出塁し、23試合でヒットを放っています。開幕から数えても5月31日までの50試合で46試合出塁し、30試合連続出塁という記録を継続していました。6月1日の日本ハム戦で4打数ノーヒットに終わり、連続試合出塁は30でストップしてしまいましたが、イチローの持つ日本記録69試合はまだ今シーズン中に狙えることでしょう。こういった記録が評価されることの多い公式の月間MVPですから、そちらでもアルモンテが選出される可能性が高いと予想しています。

援護はないが指標は優秀な菅野、被本塁打4が響く大瀬良

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