アルモンテと菅野が全指数1位 セイバー目線で選出する5月のセ月間MVP

援護はないが指標は優秀な菅野、被本塁打4が響く大瀬良

〇5月月間MVP セ・リーグ投手部門

 菅野智之(読売ジャイアンツ)
 登板4 2勝1敗
 WHIP 0.68 奪三振率 11.03 QS率 100% 被打率0.145
 防御率1.63 FIP 2.41(すべてリーグ1位)
 
 候補選手は7名。その中でも有力なのはこちら。

菅野智之(巨人)
防御率1.16 2勝1敗 奪三振率11.03 被打率0.145

大瀬良大地(広島)
防御率2.03 4勝0敗 奪三振率7.26 被打率0.198

秋山拓巳(阪神)
防御率1.42 3勝2敗 奪三振率7.58 被打率0.207

メッセンジャー(阪神)
防御率2.06 3勝1敗 奪三振率7.46 被打率0.213

 大瀬良は4月15日から8試合連続でクオリティスタートを達成し、広島先発投手陣の中でも抜群の安定感を示しています。また、5月に登板した4試合のうち2試合で完投勝ちです。この点が評価されて公式の月間MVPに推挙されると予想しています。

 ではセイバーメトリクスの視点での評価を見てみましょう。

菅野智之
FIP2.41 WHIP0.68 QS率100% K/BB 7.6 援護率3.27

大瀬良大地
FIP3.77 WHIP0.87 QS率100% K/BB 5.0 援護率7.84

秋山拓巳
FIP2.59 WHIP0.87 QS率80% K/BB 6.4 援護率4.50

メッセンジャー
FIP3.06 WHIP1.03 QS率100% K/BB 3.2 援護率3.25

 被本塁打、与四死球、奪三振のみで投手を評価するFIPなど各部門において、菅野の指標はリーグ1位を示しています。FIPで大瀬良が低評価なのは、被本塁打4が響いています。うち3本はホームランパークファクターが低い(つまりホームランが出にくいとされる)マツダスタジアムでの被弾ですから、補正によっても改善されることはないでしょう。また援護率の多さも4勝の下支えとなっていることがわかります。
 
 菅野は3、4月に比べ、成績を向上させていますが、何せ援護の少なさが響いて勝ち星には繋がっていません。しかし例年通りの調子を示す指標となっています。

打線の援護と守備の負担で明暗を分けた中日と阪神

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