ヤ軍セベリーノが田中の怪我から学んだこと「必要ならイニング間に…」
11日に先発マウンドへ、メジャー唯一の安打はバントヒット
他リーグの球団と対戦する交流戦は、レアなカードが実現したり、本拠地を同じくするライバルチームが対決したり、ファンの心をくすぐるビッグイベントだ。特に、メジャーではニューヨークに本拠を置くヤンキースとメッツによる戦いは“サブウェイ・シリーズ”と呼ばれ、大きな盛り上がりを見せる。今季サブウェイ・シリーズはメッツ本拠地シティフィールドからスタートした。
8日(日本時間9日)に行われたシリーズ第1戦の先発マウンドに上がったヤンキース田中将大投手は、初回に先頭打者弾を献上したが、5回を投げて1安打1失点と好投した。そして6回の攻撃では、DH制が採用されないナ・リーグ本拠地ならではの打席に立ち、相手失策で出塁。三塁まで進むと、アーロン・ジャッジの犠飛で本塁へタッチアップし、同点ホームを踏んだ。だが、この時に両脚太もも裏を負傷。軽い張りのため、9日(同10日)に10日間の故障者リスト(DL)入りした。
この田中の様子を他人事としては見られなかったのが、10日(同11日)に先発するエース右腕のルイス・セベリーノだった。地元紙「ニューズデイ」電子版によると、24歳右腕は「しっかり準備する必要がありそうだ」と走塁での思わぬアクシデントを警戒したという。
セベリーノは「僕たちはこれ(走打)に慣れていないから、ハムストリングの状態を上げるためにバイクに乗る必要があると思ったら、イニング間に準備するよ。ああいうことがあった後はなおさらね」と、田中の怪我からの“学び”を明かしたという。
そもそもセベリーノは打撃が好きだという。記事によれば、メジャー通算7打数1安打で、唯一の安打は昨年8月17日の敵地メッツ戦にスティーブン・マッツから放ったバント安打で、この時はダグアウトが大いに湧いたそうだ。投球はもちろんだが、教訓を生かして臨むセベリーノの打席にも期待したい。
(Full-Count編集部)