右肘靭帯損傷の大谷翔平、打者のみ早期復帰の可能性を指揮官も否定せず
投球が好ましくない状態でも、DHで使えるならば…スタメン起用も考慮か
エンゼルスのマイク・ソーシア監督が11日(日本時間12日)、右肘靭帯の損傷で故障者リスト(DL)に入っている大谷翔平投手について、打者としての先行復帰の可能性を示唆したと「ニューヨーク・ポスト」電子版が報じている。
全米を揺るがす話題となっている大谷の故障について、ソーシア監督が“一刀流”での復帰を探っていると同紙は伝えた。医師が医学的見地から投球することが好ましくない状況であると判断したとしても、DHとしてスタメン起用することがソーシア監督の考慮のうちにあるとしている。
「グレード2」とされる大谷の故障の度合いだが、米国内では、トミー・ジョン手術を行う可能性が高いと報じたメディアも。しかし、ソーシア監督は11日のマリナーズ戦の試合前、「私もGMもメディカルスタッフもそういった話はしていない」として「打者として先に戦列復帰できる可能性があるかは、医療スタッフの判断を待ってから決める。メカニック的に見て、打撃が肘に影響があるのか、やめておいた方がいいのかどうか。3~4週間のうちに再検査して決めていく」と話していた。
エンゼルスは11日のマリナーズ戦に3-5で敗れ2連敗。ア・リーグ西地区で激しい首位争いを演じるマリナーズ、アストロズとのゲーム差は5に開き、オールスターブレイク前までにこれ以上離されると、ワイルドカードでのプレーオフ進出も危うくなる。投手はもちろんのこと、打者としても貢献度は大きかった大谷。DL入りした8日以降の4試合は2勝2敗ながら2桁安打は1試合もない。あくまで肘の状態次第だが、大谷に打者としてだけでも早期復帰してほしいと考えても無理はない。ともあれ、最低3週間後になる大谷の再検査の結果は、エンゼルスの命運を決することになりそうだ。
(Full-Count編集部)