ハム斎藤、西武大石、広島福井…2010年ドラ1「早大三羽烏」が同日登板で明暗
斎藤は4回7失点、福井は6回4失点でそれぞれ敗戦投手に
12日に行われたプロ野球で、かつてドラフトで大きな注目を集めた3人の投手が、同じ日にマウンドに上がった。2010年のドラフト1位で入団した日本ハムの斎藤佑樹投手、広島の福井優也投手、西武の大石達也投手。「早大三羽烏」と呼ばれ、史上初めて同一大学の投手3人が1位指名を受けた期待の星たちだった。
この日、斎藤は本拠地・札幌ドームで行われた阪神戦で今季2度目の先発登板。福井は敵地・京セラドームで行われたオリックス戦で今季初先発のマウンドに上がり、大石は県営大宮球場で行われたヤクルト戦で5番手で登板した。
早大時代大きな注目を集めた3人だったが、この日の登板では明暗が分かれることになった。
今季2度目の先発登板となった斎藤は、序盤から制球に苦しみ4回までに6四球。ここに8安打2本塁打を集められて、大量7失点。4回でノックアウトされ、今季初勝利を逃した。
今季初先発の福井もまた6回4失点で敗戦投手に。オリックス打線を5安打に抑えたものの、大城に2ラン、ロメロにソロを浴びる など一発に泣いてこちらも今季初勝利を逃すこととなった。
唯一無失点に抑えたのは、ドラフト指名時に6球団が競合した大石。2点ビハインドの8回に5番手として登板すると、1イニングを3者凡退に抑え、わずか10球で料理した。今季唯一の登板となっていた4月17日の日本ハム戦で打者4人に対して3四球を与えて2軍降格となっており、復帰戦で結果を残した。
それぞれ大きな期待を背負ってプロの世界に飛び込んだ3人だが、ここまでは際立った活躍は残せていない。斎藤と福井は30歳となり、大石も10月に30歳。中堅となった3投手にとって、そろそろ確固たる結果が欲しいところだ。
(Full-Count編集部)