辛口NY紙、大谷不在エンゼルスをバッサリ「トラウトの最盛期を無駄に」
トラウトは2試合連続マルチ本塁打放つなど奮闘も、エンゼルスは4連敗中
大谷翔平投手が右肘内側側副靭帯の損傷で故障者入りしたエンゼルス。大谷の離脱直後は勝利を重ねていたものの、ここに来てチーム状態は下降線を描いている。13日(日本時間14日)に行われた敵地マリナーズ戦も6-8で敗戦。これでシアトルでの4連戦でマリナーズにスイープされ、まさかの4連敗。ここまで37勝32敗で貯金は5こそあれ、首位のマリナーズとは7.5ゲーム差となっている。
そのエンゼルスの中で孤軍奮闘しているのがスーパースターのマイク・トラウト外野手。11日(同12日)、12日(13日)のマリナーズ戦では2試合連続で1試合2発のマルチ本塁打を記録しながら、チームは敗戦。13日(同14日)もトラウト自身は3打数2安打1打点2四球と結果を残したが、チームの勝利には結びつかなかった。
主砲の活躍が白星に結びつかない現状に、辛辣なことで知られるニューヨークメディアがエンゼルスをバッサリと斬り捨てている。「ニューヨークポスト」はトラウトが2試合連続マルチ本塁打を放ちながらも、エンゼルスが連敗を喫したことについて「マイク・トラウトの歴史的なナイターゲームは(エンゼルスの)何が間違っているのかを的確に示している」との見出しで記事を掲載した。
記事内では「ああ、そうとも。エンゼルスはどちらの試合も敗北を喫した。ヤンキース、レッドソックス、インディアンスのプレーオフ進出をほぼ確実なものとしている」とし「エンゼルスは既にショウヘイ・オオタニを失っており、恐らく残りのシーズンもその状態が続くだろう。そして、トラウトの素晴らしい働きを不意にしてしまっており、それはあまりにも頻繁に繰り返されている出来事である」と指摘している。
メジャーでも屈指のスタープレーヤーであるトラウト。2014年、2016年の2度のア・リーグMVPにも輝いている。ただ、トラウトがエンゼルスで主力となった2012年からの6シーズンで、エンゼルスがプレーオフに進出したのは2014年の1度だけ。「ニューヨークポスト紙」は「彼がベストプレーヤーとして球界でプレーし始めて今年で7年目である。エンゼルスはプレーオフに一度だけ進出しており、プレーオフ1回戦でスウィープされている。エンゼルスは史上最高の選手の一人であるトラウトの最盛期を無駄にしてしまっている」とエンゼルスの体たらくぶりをぶった斬った。
故障者入りしている大谷の復帰は現状、見通しが立っていないエンゼルス。故障者続出とチーム事情も苦しい現状にある。大黒柱トラウトの懸命の働きを、なんとか白星に結びつけていきたいところだ。
(Full-Count編集部)