大阪桐蔭・西谷監督、“スーパー1年生”仲三河の快投にニンマリ「頼もしい」
香川での招待試合に2連勝「チーム内でも競争が生まれる」「ありがたい」
大阪桐蔭は16日、この日2試合目の招待試合で大量点を奪い、15-3で藤井学園寒川に大勝した。
初回に藤井学園寒川に連打で先制を許すも、その裏に大阪桐蔭が連打で同点。2回に勝ち越しを許したが、直後に再び同点とした。3回には寒川の先発・加茂優太が制球を乱したところを逃さず、連続押し出し四球などで一気に9点を奪取。投手陣も、先発の横川凱から中田惟斗、道端晃大など5人の継投で寒川打線を封じ込めた。
大阪桐蔭の西谷浩一監督は1日目の2試合を終え、「香川県の素晴らしい球場で2試合もさせてもらい、すごく良い経験になりました」と話した。2試合目に先発の横川が初回から相手打線に捕まり、早々に2番手投手に交代したことについては「今日のピッチングでは何も感じなかったから」。期待の左腕へは辛口なコメントとなった。
夏のベンチ入りメンバーを決めるうえで、この時期の試合は重要な要素となるだけに、17日の試合でも登板の機会は巡ってくるのか。今現在は夏に向けた強化練習中で、体のキレがなかなか出てこない選手も多く、この状況をどう頑張り抜くかも大きなポイントとなる。
そんな中、今日の2試合での収穫は、期待の1年生の仲三河優太が1試合目で好投したこと。「新しい戦力が出てきたことでチーム内でも競争が生まれるし、頼もしい下級生が出てきたことはチームとしてもありがたいこと」と西谷監督は新戦力の台頭にニンマリだった。
1試合目でもホームランを放ち、2試合目も2安打だった根尾昂は相変わらず並外れた打撃の良さを見せた。試合後には1試合目で対戦した大手前高松の選手と共に地元の子供たちを対象にした野球教室に参加。子供たちと笑顔でキャッチボールし、途中から記念撮影やサインをねだられるなど大忙し。それでも疲れた表情は見せず、最後まで笑顔で対応していた。
(沢井史 / Fumi Sawai)