子供たちにもっと野球を WBSCが「ミニ・ベースボール」普及プロジェクト

子ども達に基本を学びながら野球を楽しんでほしい

 野球人気が高い台湾では、子ども達の野球普及を目的に、子ども向け野球が求められていた。同時期に、WBSCは野球のさらなる普及を目指しており、イタリア野球協会に属する2名のイタリア人がミニ・ベースボールを開発した。発明したクラウディオ・マントヴァーニ氏、ダヴィデ・サルティーニ氏は「野球を全くわかっていない人に、いかに簡単に覚えられるかを念頭に考え、ルールを形成した」と言う。WSBCの思惑と台湾が求めるものが合致し、普及が始まった。

 ミニ・ベースボールは、3種類のボールがあり、技術レベルにより、種類を変えている。公式ルールはまだ、正式には決定しておらず、状況により塁間の距離を変えるなど、手探りで最善なものを作り上げようとしている。

 台湾では「楽楽安全棒球」といった、グローブを使わない初心者向けの簡易的なベースボール型競技が存在していたが、リアルであり、なおかつ簡単な野球を求め、ミニ・ベースボールではグローブを使用し、打撃ではティー台を使い、バットはTeeボールと同様のゴム素材を使用している。

 少年野球に組み込むのではなく、初心者のワンステップとして想定している。台湾の少年野球チームは学年やレベルでAチーム、Bチームのように組分けをしている。そこで4年生以下のカテゴリーを中心に、ミニ・ベースボールを導入していく予定である。

未来の子ども達のため、教える指導者にも学習の場を設置

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY