ブルワーズ右腕、マウンドで2度嘔吐も続投の“ど根性登板”「量はあまりなかった」
「マウンドの後ろで嘔吐」も1回を投げきる、「あらゆる要因が重なった」
ブルワーズの右腕がマウンド上で2度嘔吐しながら1イニングを投げきるという“ど根性投球”を見せ、話題となっている。
17日(日本時間18日)の本拠地フィリーズ戦。この日、メジャーに昇格したエイドリアン・ハウザー投手は5-8と3点ビハインドの8回にマウンドに上がった。しかし、投球練習後にマウンド上で嘔吐してしまう。
それでも、水分を取って1人目の打者アルファロに対峙し、二塁打を浴びる。続くバレンティンを三ゴロに仕留めたものの、ここで再び嘔吐。しかし、マウンドに残ると、キンガリーには適時二塁打を浴びながら、後続を断って1失点でマウンドを降りた。
ブルワーズは9回にも1失点。その裏に4点を返したが、9-10で敗れた。ただ、体調不良に見舞われながらも力投したハウザーの姿が話題となった。ESPNは「エイドリアン・ハウザーは2回嘔吐したにも関わらず8回表を乗り越えた」と言及。そして、その時の状況を詳細に伝えている。
「この右腕は投球練習後にマウンドの後ろで嘔吐した。グラウンドクルーが清掃している間、クレイグ・カウンセル監督はマウンドへ行き、水を与えた。その後、彼は投球練習として数球を投げた。ホルヘ・アルファロ捕手に二塁打を許し、2度目の嘔吐をする前に代打のヘスムエル・バレンティンをゴロに仕留めた。
カウンセルは再びハウザーの元へ行った。しかし、彼は降板しなかった。スコット・キンガリー遊撃手に2点適時打を許したが、シーザー・ヘルナンデスをフライアウトにした。そして、リース・ホスキンスをゴロに仕留めた」
なかなか壮絶な状況だったことが分かる。記事では、カウンセル監督が「あらゆる要因が重なった結果だ。彼は体調が悪かった。食事も十分にとれておらず、気温も高かった。恐らくは今日メジャーに昇格したという緊張もあっただろう」と話していたことも紹介。嘔吐物の“内容”については「量はあまりなかった。食べ物ではなかった」と笑いながら明かしたという。
また、AP通信によると、ハウザー本人は「今朝の移動と、あまり食事をとっていなかったことが原因だ。ブルペンでは水分を欠かさないようにした。コロラド・スプリングスと比べると本当に暑いからね」とコメントしている。25歳右腕のキャリア5試合目が、印象深い登板となったことは確かだ。
(Full-Count編集部=AP)