打者を凍りつかせる奪三振王左腕の“魔球” 打つのは「ノーチャンス」
元首位打者を金縛りにする「何もできない」変化球
レッドソックスの左腕クリス・セール投手が投じる“えげつない”スライダーは、いまやMLB名物と言ってもいいかも知れない。19日(日本時間20日)のツインズ戦に先発、7回3安打2失点と好投したセールのすさまじい変化を見せるスライダーをMLB公式ツイッターが動画つきで紹介している。
同ツイッターはツインズのマウアーとの対決で放たれた1球に注目。スリークォーターから投じたスライダーは、マウアーの背面から鋭く曲がりながら内角低めへ決まった。首位打者3回、MVP1回のマウアーですら、腰を引いて見送ることしかできない変化に、ファンからは賞賛のリプライが飛んだ。
「ボールはホームベースに沿って曲がることもあるんだよ」
「セールはGOAT(Greatest Of All Time=史上最高)」
「ホームベースの上を通らなかった。素晴らしい動き」
「何ができる?実のところ、何もできない」
「美しい」
動画に添えられたツイートは「ノーチャンス」。この試合の実況も「この変化球はまさに彼(打者)を動けなくしました」と、その“魔球”ぶりを伝えた。
2015年、2017年の奪三振王はこの日の試合でも11三振を奪ったが、打線の援護に恵まれず勝敗つかず。降板後に味方が追いついたため負け投手にはならなかったが、後続が打ち込まれチームは敗戦。6勝4敗といまひとつ星が伸びていないが、今シーズン、ここまで140奪三振とナショナルズのシャーザーに次ぐMLB2位につけており、セールが2年連続奪三振王を手にできるかどうか、注目だ。