LamiGirlsで活躍中の元カンパイガールズ今井さやか「売り子を根付かせたい」
台湾に日本の売り子文化を伝えたい、期間限定でLamiGirls加入
そして台湾のスタジアム全体を使った熱狂的な応援に感動し、2014年を境に、開幕戦は必ず訪れるようになった。2017年にはロッテのカンパイガールズとして台湾を訪れ、イベントやビール売りをした。この年、ロッテカンパイガールズは解散。今井さんはこれまでのように11年目のビール売りとしての契約を結んだが、心残りがあった。
「台湾野球というものが常に頭の片隅にあり、いつかサーバーを担ぎビールを売るといった日本の売り子文化を伝えたかったんです。2014年にファンとして台湾に訪れて以降、台湾人がマリンスタジアムを訪れ、私からビールを買ってくれるようになりました。台湾でもきっとできると感じました」
台湾の観戦スタイルは、ホームチームが一塁側も三塁側も埋め尽くし、スタジアム一体となって応援する。日本のようにビールを飲みながら観戦するお客さんも少ない。それでも今井さんは、年明けにラミーゴへ自らを売り込んでいった。ラミーゴ側も前向きで、スタジアムの飲食を管理する担当者を紹介してくれた。
「2月後半、担当者様に会ったら『君、踊れる?』って聞いてきたんですよ。驚いたけど、期間限定でLamiGirlsに入って欲しいとのことでした。LamiGirlsとして踊りや、売り子などとして活躍して欲しいと提案され、ダンス経験はあったので、期間限定の”加入”が決まりました」
LamiGirlsはオーディションを行い、所属する者のほとんどが芸能事務所に所属する。日本人としてはもちろん初の加入である。加入が決まってからは、頻繁に台湾に訪れることもできないため、100パターン以上ある振り付けのYoutube動画がLamiGirlsより届いては練習を繰り返した。メンバーと初めて合わせたのは開幕戦前。にもかかわらず、見事に馴染んでいる。