オリ福良監督が就任後初、怒りの会見拒否 「もう1度ビデオ見てくれよ」
延長10回、鷹・中村晃のホームラン判定巡り試合後に審判団と激論
■ソフトバンク 5-3 オリックス(22日・ほっと神戸)
オリックスの福良淳一監督が怒り心頭で、就任以来初めて会見を拒否した。22日、ほっと神戸で行われたソフトバンク戦を延長10回3-5で敗れた。事の発端は10回に中村晃の放った勝ち越し2ラン。右翼ポール際に飛び込んだ打球に一度はファウル判定が下されたが、少しの間を置き審判団が集まり、ソフトバンクの工藤公康監督もリクエストを要求。リプレー検証の末に、判定は覆ってホームランとなった。
試合後、普段は温厚な福良監督の怒号がベンチ裏で響き渡った。監督、長村本部長らは約20分間ベンチ裏で審判団と話し合いを続けた。福良監督は「誰が見てもファウル、打った本人もファウル、一塁(小谷野)、ショート(安達)もファウル。もう一度、ビデオ見てくれよ」と、怒りの口調で審判団に抗議を行った。
「いろんな角度の映像を見たのか?」
「なんでこんなことが起きる」
「もう一度、一緒に見てくれ」
いつもならどんな状況でも会見を行う福良監督は「今日はもういいでしょう。できるかこんなもの」と怒り心頭だった。選手、コーチ、フロントの誰もが不満顔だった。
ようやく引き上げてきた選手たちも判定に納得できない様子。選手たちは皆「完全にファウル。あれが入ってるっておかしいでしょ」と不満顔。ある選手は「明日の1面でしょ。大誤審や」と怒りをぶちまけロッカールームに引き上げた。