「日本一のショートに」―報徳学園・小園が挑む最後の夏、ドラ1候補の現在地

報徳学園・小園海斗内野手【写真:荒川祐史】
報徳学園・小園海斗内野手【写真:荒川祐史】

報徳学園の初戦の相手は伊丹西高校に決まる

 第100回全国高校野球選手権記念東・西兵庫大会の組み合わせが26日、行われた。記念大会となる今夏は東西に分かれ2校が出場する。今秋のドラフト1位候補に名前が挙がる小園海斗内野手を擁する報徳学園の初戦は7月15日に伊丹西高校(明石トーカロ球場)と対戦することが決まった。1年生から名門の背番号「6」を背負ってきた超高校級野手が最後の夏にかける思いを語ってくれた。

 昨年は2年生ながらU-18日本代表に選出され、大阪桐蔭の藤原と1、2番を形成。2017年の選抜ではベスト4入りするなど高校ナンバーワン遊撃手としてプロからも注目を浴びる存在に成長した小園。だが、その超高校級野手が全国の舞台でプレーしたのは意外にも2017年春の甲子園での1度だけだ。

「あと一歩というところで悔しい思いをしてきた。ベスト4に入った選抜では甲子園でプレーできる喜びを感じました。もう一度、自分たちの代であの場所でプレーしたい。今年の春も出場できず、残されたチャンスはあと1回。ここに全ての力を出せるように、今も練習しています」

 昨夏の兵庫大会では準決勝で神戸国際大付に1-2で敗れ、スーパー1年生としてデビューした16年夏は市立尼崎に0-1で敗れている。“未体験”の聖地に向けての思いは誰よりも強いだけに「1年生からレギュラーとして試合に出ていて、夏は悔しい思いしかない。これまでは先輩たちについて行ってたが、自分たちの代なので。しっかりと引っ張って甲子園に行くことが目標です」と力を込める。

 試合があればプロのスカウトたちが球場に姿を見せる。その人数は1年生から年々増加し、今ではドラフト1位候補に名前が挙がるほどになった。嫌でも意識はすることになるが「今は甲子園に出ることがだけしか考えていませんが、自分は日本一のショートになることを目指しているので(ドラフト候補)そういわれるのは光栄です」と語り、今はその視線も力に変えている。

大角監督も成長を実感「力強さも増した」

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