7回零封で5勝目の前田健太、“完全復活”を宣言「もうDLに入った影響はない」

ドジャース・前田健太【写真:Getty Images】
ドジャース・前田健太【写真:Getty Images】

カブス相手に9奪三振の快投「いろんなボールを有効に使えた」

 25日(日本時間26日)の本拠地カブス戦で快投したドジャースの前田健太投手が「もうDL(故障者リスト)に入った影響はない」と“完全復活”を宣言した。7回3安打9奪三振1四球無失点でチームを2-1での勝利に導き、今季5勝目(4敗)。同僚や地元メディアから称賛を浴びたが、本人も試合後に「今日は全てのボールを有効に使えた」と満足感を漂わせた。

 ヘルナンデスが2回に放ったソロ本塁打による1点を7回まで守り続けた前田。力のある直球を軸に、右打者にはスライダー、左打者には落差のあるチェンジアップを効果的に投げ込んだ。「もちろん、行けと言われれば行ける状態ではあった」というが、84球で降板。テイラーが8回にソロ弾を放ち、追加点を奪うと、救援陣がリードを守りきって前田に5勝目がついた。

 19日(同20日)の先発では、敵地で3回2/3を5安打3失点1奪三振5四球と結果を残せなかったカブス相手の登板。「前回の反省点とか色々自分の中であったので、そういうものを活かしつつ、同じような結果にならないように心がけて投げようと思った」と前田。「右バッターにはストレートとスライダー、左バッターにチェンジャップを有効に使えた。いろんなボールを有効に使えた」とうなずいた。

 さらに「すごくよかったと思いますし、なかなか復帰してから三振を取れなかったんですけど、今日は取ることができました。何となく三振を取る感覚というのが、戻ってきたと思うので。そういう意味ではいい内容、いい結果になったのかなと思います」と言及。右股関節の張りでDL入りし、これが復帰3試合目の登板となったが「今日ですごくいい感じになったと思う。今日の登板はDLあけてから一番よかった。もうDLに入った影響はない」と言い切った。

 首位ダイヤモンドバックスが負けたため、ゲーム差は「1.5」に。ここから前田がキーマンの一人となりそうだ。

(盆子原浩二 / Koji Bonkobara)

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