マイコラス球宴初選出に向けてチームメイト後押し「絶対に出場に値する」

安定した活躍を見せるマイコラス【写真:Getty Images】
安定した活躍を見せるマイコラス【写真:Getty Images】

地元紙も特集「黒星もオールスターへ好印象」

 29日(日本時間30日)本拠地ブレーブス戦で今季3敗目を喫した元巨人でカージナルスのマイルズ・マイコラス投手。6回1/3を7安打1四球1失点(自責1)と今季11度目のクオリティスタート(6回以上自責3以下)を達成したが、惜しくも勝利には届かなかった。だが、今季は安定した活躍を見せる右腕のピッチングを地元紙「セントルイス・ポストディスパッチ」電子版は高評価。「マイコラス、黒星もオールスターへ好印象」のタイトルで特集記事を展開した。

 マイコラスはこの日、6回まで4安打無失点の快投。0-0の7回1死から3連打で満塁危機を生んで降板し、救援の押し出し死球で1点を失った。打線の援護がなく3敗目を喫したが、白星を手に入れてもおかしくない好投で、マイク・マシーニー監督は「1日中いい投球をしていたのに…」と悔やんだ。

 記事では、マイコラスが開幕以来安定したピッチングを続けていることを紹介しながら、勝ち星(8勝)、防御率(2.61)、WHIP(0.99)などの各成績はナ・リーグトップクラスであることを指摘。オールスター級の活躍であると称賛している。

 チームメイトたちも同意見だ。先発ローテの一角を担う24歳右腕のルーク・ウィーバーは「みんなで彼を後押ししているんだ。本当に彼が出場できることを願っているよ。彼は絶対に出場に値する。もちろん出場するのは難しいことだけれど、僕たちの票は彼のものだよ」と話し、選手間投票ではチーム一丸で“援護”を送ったことを明かしている。

 マイコラス自身は「もし選出されたら素晴らしいことだし、是非出場したい。もしダメなら家族と過ごすよ」と話すと同時に、初選出となれば「僕にとって大きなことだよ。海外でプレーするためにしたあらゆる努力、僕と家族がしてきたすべてのことを考えれば、僕と妻にとって大きな達成となるだろう」とした。

 今季オールスターでナ・リーグを率いるのは、昨季リーグ優勝を果たしたドジャースのデーブ・ロバーツ監督だ。選手間投票はすでに締め切られているが、監督推薦枠もあり、各球団から必ず1選手が選ばれることになっている。記事では、今季のカージナルスで選出の可能性があるのは捕手ヤディアー・モリーナと一塁ホセ・マルティネスくらいであるとし、この事実もマイコラスにとって追い風になっていると分析した。

 3年間のNPB経験を持つマイコラスが、米球界復帰1年目で球宴選出を果たせば、これ以上のシンデレラストーリーはないかもしれない。

(Full-Count編集部)

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