29歳で1000安打達成の広島・丸 高まる2000安打への期待と2季連続MVP
今オフにはFA取得、去就にも大きな注目
丸は千葉経大附属高から2007年に高校ドラフト3巡目で広島に入団。高校時代は投打で活躍したが、広島では外野手に専念。2010年に1軍に初出場し、翌2011年にレギュラー外野手として抜擢された。当初は打率は.240台と低く、確実性の少ない打者だったが、2014年に初めて3割を打ってから成績が安定。長打も増えて中軸打者になった。打撃に限らず走塁や外野守備でも貢献度が高く、昨年は自身初のMVPを受賞した。
今季は4月28日の本拠地・阪神戦で負傷し、現役2位だった連続試合出場記録を「700」でストップさせた。右太もも裏の筋挫傷で1か月近くの2軍調整となったが、5月26日に復帰してからは、90打数30安打、打率.333と絶好調。今季通算打率も一気に大台をクリアした。
広島がこのまま3連覇を果たせば、丸はMVPの有力候補になるだろう。2年連続MVPとなれば、広島では初の記録だ。
29歳になったばかりの丸は、今後も安打記録を積み上げていくだろう。今年のセの首位打者争いは混戦模様だが、初の首位打者の可能性もある。順調ならば、あと7年程度で2000本安打に到達する。
今オフにはFA資格を取得する。今や広島の顔となっている丸だが、その去就も大きく注目されるところだ。丸佳浩は、今後もいろいろな意味で目が離せない存在だ。
(広尾晃 / Koh Hiroo)