中日田島、巨人カミネロら不振…今季は”受難”の年? 12球団クローザー事情
パ・リーグはそれぞれの事情で4球団で守護神交代となっている
パ・リーグは今季、怪我人や不振などで4球団でクローザーが替わっている。その中で輝くのはオリックスの増井だ。ここまで負けなしで、リーグトップの21セーブ。防御率1.64とし、開幕から安定したピッチングを見せている。ロッテの内も開幕から抑えを務めているが、既に3敗、防御率3.09とやや苦しい成績だ。
西武は増田の不振に伴い、先発だったカスティーヨを抑えに配置転換。そのカスティーヨも、1日の楽天戦で9回に同点とされるなど安定感を欠いている。日本ハムは開幕当初は石川直が、その後は新助っ人のトンキンが抑えを務め、先発から配置転換された有原を経て、現在は再び石川直を配置。日本ハムはその時々の状態や、将来の育成なども考えた臨機応変な起用となっている。
ソフトバンクはサファテが股関節の手術を受けて離脱し、森がその代役を務めているが、ここまで3敗、防御率4.03。走者を背負う投球が続いている。最年少100セーブに迫っていた松井裕は今季開幕から大不振。5敗を喫し、クローザーからセットアッパーに配置転換、さらには再調整のために2軍降格となっている。
試合を締めくくる役割であるクローザーは、とてつもないプレッシャーの中で投げなければならず、厳しいポジションである。だからこそ、鉄壁の守護神がいるチームは強い。セパ両リーグともに大混戦となっている今季のプロ野球。各リーグで抜け出してくるチームはどこか。そのためには、抑えの安定も1つの重要な要素になってきそうである。
(Full-Count編集部)