投手が勝負を避けるのではなく、純粋な選球眼で出塁する丸
王貞治は出塁率1位の1974年、2位の73年といずれも3冠王。また、落合博満も7位の86年、9位の85年は3冠王。バースも10位の86年は3冠王だった。
しかし今年の丸は、好成績ではあるが3冠王の可能性は低い。丸は、投手が勝負を恐れて歩かせようとする長距離打者ではなく、純粋にずば抜けた選球眼の高さで安打以上の四球を選び、空前の「出塁率5割」を実現しようとしているのだ。球史に残る活躍をしようとしている、丸佳浩の今後に注目だ。
(広尾晃 / Koh Hiroo)